脳の誤作動記憶を調節する心身医療 心と脳と身体との関係性 -心身条件反射療法協会のサイトー

  脳に学習された誤作動記憶を調整する心身相関統合療法

 心身条件反射療法
(ニューロパターンセラピー)

Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy

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めまい

報告者 : 関 隆一 B.C.ScカイロプラクティックオフィスSEKI

【患者

40代女性
病院内勤務
【既往歴】回転性のめまい感が数年前に発症したが、その後再発はしていないとのこと。
また、季節の変わり目に必ず「涙」「鼻水」「クシャミ」の三大症状がでる酷い花粉症だったが、当院にてPCRTの施術にて全快。以後症状は出ていない。
【主訴】前触れもなく突然のフラフラ感がでて家事や業務に支障が出たとのこと。今までには無いめまい感だった
【めまいの分類】 
 

『めまいとは、自己と外界との間の相対的な位置関係について不調和感を感じている状態をさす。これは自分自身ないし周囲が回転するような運動感を伴うもの(真のめまい、ないし回転性めまいvertigoという)とこれを伴わないもの(めまい感dizzinessという)とにわけられる(必修内科学 改訂第五版 南江堂より抜粋)。』
・回転性めまいについて
関係がある病気はメニエール病、突発性難聴、内耳炎、前庭神経炎、内耳循環障害などがあげられます。
・非回転性めまいについて
関係がある病気は小脳や脳幹の出血、脳梗塞、脳腫瘍、一過性脳虚血発作、第八脳神経腫瘍、椎骨脳底動脈循環不全などがあげられます。
今回の場合は目が回っていないので「非回転性めまい」ということになります。メニエール病のように耳が聞こえ難いこともないので間違いはないと思います。

【神経学的システム(概略)】人がフラフラしないで平衡感覚を正常に保つには前庭系、固有感覚系、視覚系のシステムが必要です。ここでは特に前庭系を考えてみます。
前庭系は両側の側頭部の内側にある卵型嚢と球形嚢と三つの半規管(三半規管)から成り立っています。三半規管は内リンパで満たされていて頭部の動きによりリンパの流れが生じます。そして、三半規管(前半規管・後半規管・水平半規管)はそれぞれ卵型嚢と接続しています。また卵型嚢は球形嚢に接続していてリンパの流れを伝えます。
これらの器官には受容器があり頭の位置がどのような状態なのかをモニターして情報を中枢へ送っています。これらの情報の伝達は眼球や筋肉を最適な状態に動かし、頭の保持や運動に関与して平衡感覚を保っています。
 
(三半規管について)
それぞれの半規管の膨大部には感覚器官である膨大部稜があります。膨大部稜に有毛細胞が集まっていてそれをゼラチン質の小帽が覆っています。頭部の動きによりリンパに流れが生じるとこれが倒れて有毛細胞が興奮します。その興奮の情報が伝達されます。頭部の回転の動きが右方向ならば右側の三半規管が興奮して反対側の三半規管は抑制されます。
 
(卵型嚢と球形嚢について)
卵型嚢と球形嚢はそれぞれ平衡班を持っています。平衡班にも内部に有毛細胞があり、それを耳石膜が覆っています。重力や直線的な加速度が加わるとこの耳石膜は変位して有毛細胞が興奮します。無重力の宇宙空間で起こるいわゆる「宇宙酔い」に関与していると言われています。
これらの前庭器官のそばに前庭神経節があり中枢と末梢の双方に向かう細胞があります。末梢枝は膨大部稜と平衡班へ向かい、中枢枝は前庭神経核へ向かいそこから眼球運動に関する神経核や大脳皮質、小脳、脊髄に情報を伝えていきます。
つまり、前庭器官一つにしても脳をはじめ身体の各部と複雑なシステムで密接に関わっており、非常に緻密な制御が行われているということです。

[参考文献] 「改訂第四版 神経局在診断」文光堂刊

 

【患者

40代女性
病院内勤務
【既往歴】回転性のめまい感が数年前に発症したが、その後再発はしていないとのこと。
また、季節の変わり目に必ず「涙」「鼻水」「クシャミ」の三大症状がでる酷い花粉症だったが、当院にてPCRTの施術にて全快。以後症状は出ていない。
【主訴】前触れもなく突然のフラフラ感がでて家事や業務に支障が出たとのこと。今までには無いめまい感だった
【めまいの分類】 
 

『めまいとは、自己と外界との間の相対的な位置関係について不調和感を感じている状態をさす。これは自分自身ないし周囲が回転するような運動感を伴うもの(真のめまい、ないし回転性めまいvertigoという)とこれを伴わないもの(めまい感dizzinessという)とにわけられる(必修内科学 改訂第五版 南江堂より抜粋)。』
・回転性めまいについて
関係がある病気はメニエール病、突発性難聴、内耳炎、前庭神経炎、内耳循環障害などがあげられます。
・非回転性めまいについて
関係がある病気は小脳や脳幹の出血、脳梗塞、脳腫瘍、一過性脳虚血発作、第八脳神経腫瘍、椎骨脳底動脈循環不全などがあげられます。
今回の場合は目が回っていないので「非回転性めまい」ということになります。メニエール病のように耳が聞こえ難いこともないので間違いはないと思います。

【神経学的システム(概略)】人がフラフラしないで平衡感覚を正常に保つには前庭系、固有感覚系、視覚系のシステムが必要です。ここでは特に前庭系を考えてみます。
前庭系は両側の側頭部の内側にある卵型嚢と球形嚢と三つの半規管(三半規管)から成り立っています。三半規管は内リンパで満たされていて頭部の動きによりリンパの流れが生じます。そして、三半規管(前半規管・後半規管・水平半規管)はそれぞれ卵型嚢と接続しています。また卵型嚢は球形嚢に接続していてリンパの流れを伝えます。
これらの器官には受容器があり頭の位置がどのような状態なのかをモニターして情報を中枢へ送っています。これらの情報の伝達は眼球や筋肉を最適な状態に動かし、頭の保持や運動に関与して平衡感覚を保っています。
 
(三半規管について)
それぞれの半規管の膨大部には感覚器官である膨大部稜があります。膨大部稜に有毛細胞が集まっていてそれをゼラチン質の小帽が覆っています。頭部の動きによりリンパに流れが生じるとこれが倒れて有毛細胞が興奮します。その興奮の情報が伝達されます。頭部の回転の動きが右方向ならば右側の三半規管が興奮して反対側の三半規管は抑制されます。
 
(卵型嚢と球形嚢について)
卵型嚢と球形嚢はそれぞれ平衡班を持っています。平衡班にも内部に有毛細胞があり、それを耳石膜が覆っています。重力や直線的な加速度が加わるとこの耳石膜は変位して有毛細胞が興奮します。無重力の宇宙空間で起こるいわゆる「宇宙酔い」に関与していると言われています。
これらの前庭器官のそばに前庭神経節があり中枢と末梢の双方に向かう細胞があります。末梢枝は膨大部稜と平衡班へ向かい、中枢枝は前庭神経核へ向かいそこから眼球運動に関する神経核や大脳皮質、小脳、脊髄に情報を伝えていきます。
つまり、前庭器官一つにしても脳をはじめ身体の各部と複雑なシステムで密接に関わっており、非常に緻密な制御が行われているということです。
【検査1】前庭が関与する神経システムから眼球運動に関する検査と小脳に関する検査をいくつか行ってみました。
サッケード・・・左側への運動でスムーズさを欠き、ご本人も嫌な感じがした
前庭動眼反射・・・上下、左右、斜めの動きで右三半規管の低下が疑われた
指-鼻-指・・・右手が思うように目標を捉えられなかった
つま先-踵のつぎ足歩行・・・問題なし
上肢の連続的な運動・・・左腕が動きにくくなり、右腕がタイミングのズレが出た
OKPテープ・・・右から左への方向でややバスートのスムーズさを欠いていた
脳血管頭頸部機能テスト・・・左右ともに気持ち悪さや眼振は確認できなかった
対光反射・・・TTAやTTFも含め同じくらい縮瞳が確認できました
眉間タップ・・・問題なし
以上から私は右三半規管の機能低下を疑いました。それに関連して同側の小脳と反対側の大脳皮質の機能低下も少々出ていたのかもしれません。それと今回は大脳皮質機能低下にフォーカスしたわけでhありませんのでブラインドスポット検査はあえて行いませんでした。また脳血管頭頸部機能テストで陰性反応が確認され椎骨脳低動脈循環不全の可能性は排除できました。
【検査2】PCRTのストレスパターンの確認の検査で、下肢の緊張と筋力を確認しました。まず「自分が困っているめまい感」を頭の中でイメージしてもらいました。すると明らかな緊張が確認できました。同時に筋力も低下していました。
【治療】(ストレスパターン1)
「五感」→「聴覚」→「人の声」→「他人の声」→「仕事関係」
職場のスタッフの一人の仕事に対するやり方が納得できなくて、その人の声がどうしても気に入らないとのことでした。これに対するプラスイメージは、現実とはかけ離れているが、その人がキッチリと仕事に打ち込んでいる姿を想像したようです。
(ストレスパターン2)
「五感」→「聴覚」→「人の声」→「自分の声」→「内的」→「仕事関係」
ストレスパターン1に関連していて、今度はそのことに対する自分の声にならない声、言わば、「心の声」に反応しました。その人に対して「もっとしっかりして!」というものでした。プラスは単純に理想をイメージしたようです。
(ストレスパターン3)
「五感」→「視覚」→「モノ」→「仕事関係」
制服のサイズがピッタリしすぎて動きにくいとのことでした。「身体感覚」→「動作」ではなくあくまでも「モノ」に反応しました。プラスは「見た目はステキ・・・」と解釈したようです。
(ストレスパターン4)
ストレスパターン3を終了したときに、「自分が困っているめまい感」を想像しても反応は消えていました。しかし数年前にもめまいを体験しており、脳が学習している可能性も考えられたので、「めまいで困っている自分をもうひとりの自分が見ている」設定でチェックしてみました。案の定、緊張が表れて筋力低下も再現されました。プラスは「治って安心している自分をもう一人の自分が見ている」設定でリラックスパターンが確認できました。
【結果】治療直後から全く問題なく歩行でき、立ち座りも全く良好でした。本人曰く「やっぱりストレスなんですね・・・」とこぼしていました。神経学的検査による前庭器官の機能異常はじめ、すべて嘘のように消えました。
【考察】神経学的な複雑なシステムを考えると、それ相応の神経学的なアプローチがあると思います。しかしこのPCRTを実践するたびに「人が身を置く環境から受ける刺激」は誰一人として同じではないと感じます。主義、主張、感性、性格など刺激を受ける側の「人」でも様々であり全く同一の人など存在しません。
身体のしくみは誰でも同じなのに様々な要素が、それこそ複雑に絡み合い、微妙な「感情」を生み出しているのでしょう。
徒手医学的、特にオーソドックスなカイロプラクティック的に考えると器質的な変化を除き、『「症状」は「サブラクセーション」が原因である』となります。
それではサブラクセーションはなぜ起きるのか、というと姿勢や動作などが一般的でしょうか。もう少し掘り下げると神経伝達の異常により筋の緊張が発現することになるのでしょう。なぜ神経伝達の異常が起こるのか、それは脳の整合性が上手く働いていないことになるのでしょうか。なぜ脳が上手く働かないのか、それは脳に入力される様々な「刺激」により誤作動をきたすのだと思います。上記のように複雑な条件が絡み合い一つの「結果」に行き着くことを考えると、「空間・時・個」が本質の一つとして見えてきます。この「空間・時・個」を無視して根本的な解決方法は見いだすことはできないのではないでしょうか。PCRTは当事者である患者を主体にして、術者の主観を限りなく排除でき、客観的にパターンを判断できる現在最も優れた治療法の一つだと思わざるを得ません。

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