脳の誤作動記憶を調節する心身医療 心と脳と身体との関係性 -心身条件反射療法協会のサイトー

  脳に学習された誤作動記憶を調整する心身相関統合療法

 心身条件反射療法
(ニューロパターンセラピー)

Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy

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匂いがわからない

報告者 :関 隆一 B.C.Sc  カイロプラクティックオフィスSEKI)                                                 2010.11.11

【患者】

60代 女性

主訴

匂いがまったくわからない。確認のために匂いの強いモノを嗅がせたが、まるでわからず。以前に鼻にポリープができて薬で溶かして対処してからとのこと。その後薬で回復したが再び匂いを感じなくなりました。

既往歴】 
 

めまい、立ちくらみ、動機、後頭部痛、首の痛み、特に40年以上の長い間、朝食をとることができませんでした。

当オフィスにて、これらの症状はすべて改善されました。その結果によるかどうかわかりませんが、信頼関係を築けたように思います。

検査1

ルーム・フレッシュナー(竹林の香り)を嗅がせましたが、やはり認識できませんでした。

嗅覚系は脳へ感覚情報を伝える経路としては最も古いものです。嗅覚以外の感覚系は視床でニューロンをかえて大脳皮質に刺激を伝えますが、嗅覚系は視床を経由せず、側頭葉の一次嗅覚野に伝わり匂いとして認識されます。そこから大脳辺縁系や視床下部にも伝わり情動反応や記憶を呼び起こすことにも関与しています。

ある専門書によれば、嗅覚の神経の症状としては、嗅覚脱失(無臭症)が代表的とのことです。これは前頭葉底部腫瘍、あるいは前頭葉蓋底部腫瘍、更に頭蓋底骨折、鼻粘膜障害などで認められるようです。

しかしこの方が腫瘍や骨折を患っているとは病院でも診断を受けておりません。嗅覚受容器は鼻粘膜にあるので、可能性があるとすれば鼻粘膜障害でしょうか。

検査2

ベッドに仰向けに寝てもらい、下肢の筋のトーンや筋力をチェックしました。ご本人しかわからない「匂いがわからい」状態を思い出していただくと緊張が高まり、力も入らなくなりました。

施術

4つのキーワードが検出されました。そこからご本人が導き出した内容は、以下の通りです。
玄関マットがないからほしい。
ご主人の声に不快感をおぼえ、いちいち言い返すこと自体がイヤ。
バスの運転手をしている息子さんが事故を起こさないでほしい。
ご主人のお弁当を作るのがイヤだと思っている自分がイヤ。

すべてスムーズにプラスに切り替えることができましたが、念のために「匂いがわからず困っている自分をもう一人の自分が見ている」ようにイメージしてもらうと再び下肢に緊張が現れました。そこからプラスに切り替えてみるときれいに緊張はなくなっていました。

【結果】

ニューロ・パターン・セラピー(=以下PCRT)の施術前に嗅いでいただいたルーム・フレッシュナーの匂いがハッキリと認識できるようになりました。術後にご本人が「イメージをしていると少しずつですが、つまっていた鼻が通っていくのがわかりました。そして最後の自分のイメージをして終わってみると完全に通りました。」とおっしゃいました。

【追跡調査】

まったく問題なし。

【考察】

私は耳鼻科の医師ではないので、鼻の状態を検査したり、レントゲンで写真を撮ることもありません。今回のケースは骨折ではありませんでした。匂いをキャッチして脳へその情報を伝える仕組みから考えると、確かに鼻の粘膜に問題があったのかもしれません。しかしそれは単なる『結果』にすぎず、本当の『原因』ではありません。脳の誤作動により鼻との情報・命令のやり取りが上手くできなかったために、「匂い」を「匂いとして」処理できなかったと考えられます。

われわれは身を置いている環境が皆それぞれ異なっています。その環境から脳へ入力される情報(=刺激)も人それぞれ千差万別です。自分にとって嫌なことは身体を緊張させます。その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が亢進してさまざまな症状を引き起こします。

耳鼻科から出された薬を飲まずにすむということで、ご本人に大変喜ばれました。PCRTも大変気に入ってもらい良かったです。「鼻のトラブルは耳鼻科へ・・・」の一般的概念を崩した一例でした。ただし当然ですが、耳鼻科医療を否定するものではありません。

目・耳・鼻・のどの症状