脳の誤作動記憶を調節する心身医療 心と脳と身体との関係性 -心身条件反射療法協会のサイトー

  脳に学習された誤作動記憶を調整する心身相関統合療法

 心身条件反射療法
(ニューロパターンセラピー)

Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy

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トイレが近い

報告者 : 亀山 真吾 B.C.Sc カイロプラクティックARTSs

【患者】

20代男性

電子機器メーカー勤務

主訴】 

心因性頻尿 疲労感

参考

尿意切迫感(過活動膀胱)

何の前触れもなく突然我慢できないほどトイレに行きたくなる症状。

列に並んでいる時や電車に乗っている時など、行けないと思うと余計に行きたくなる。家にいるときは安心なのに、外出時にはどこにいてもトイレマークを目で追ってしまう。

問診

・外出時に10~20分間隔で尿意に襲われるため、トイレの場所が分からない所へ出掛けるのをためらう。

・以前、電車内でトイレに行けず、パニックになってから各駅停車しか乗れなくなった

・車で渋滞にはまると尿意が強くなる

・電車やバスに乗る直前にトイレに行っても残尿感がある

・出勤から退勤まで(約8~9時間)の間に15~20回トイレに立つ

・会議でトイレにいけないと思うと行きたくなる

・泌尿器科を受診したが異常は見られず、気持ちの問題と判断された

・睡眠時は大丈夫

発症したのは約1年前で、変化としては会社の新卒研修が終わったことくらい。元々OJTだったのでやることが大きく変わった訳ではない。ただ、仕事を始めてから慢性的に疲労が続いている。

性格は心配性。

【検査】

主訴はあくまで尿意および残尿感であり、実際の排尿量はごく微量かゼロとのこと。

今回のケースは主訴の再現が難しいため、患者の同意の上でアクティベータ・メソッド(以下AM)に加えて、初回からニューロパターンセラピー(PCRT)を導入した。

【施術・1】

・過去最大の尿意エスカレーターで生まれて初めて人を押しのけてトイレに駆け込んだ時の[不安][焦り]を、用を足したあとの[安心][喜び]にパターン切り替え。

・尿意自体をイメージそれを薄く小さく消しゴムで消すイメージにパターン切り替え。

【施術・2】

会社でのトイレの回数が減った。出勤時に必ず行っていたのに気にならない日があった。

猫背が気にならなくなり、足裏の感覚がはっきりするようになった。

AM + PCRT

・トイレに行けない不安自宅にいる時の安心感にパターン切り替え。

・昔から陥る様々な予期不安の場面=電車・社内・会議・ライブ会場などにも安心している自分のイメージを重ねてパターン切り替え。

【施術・3】

会社でのトイレが2~3時間に延びた。

PCRT

・排尿後の安心感が持続する時間を2時間4時間昼食後に行ったら終業まで行かなくて大丈夫というイメージにパターン切り替え。

【施術・4】

大分調子が良く、行かなきゃというより行っておこうかな、程度になった。

5時間くらい行かなくても平気な日がある。

AM + PCRT

 

・実家に帰省中のお坊さんが来る日(法事)をイメージ五感:視覚:拘束時間外

 

お坊さんがいつ来ていつ終わるのか?終わるまでトイレに行けない、という不安感をパターン切り替え。

・ライブ当日の深夜をイメージ感情:意欲・高揚

昼からグッズを買いに行こうかな?という興奮に対してパターン切り替え。

【施術・5】

新型機開発プロジェクトの一環で、試作品を片道2時間掛けて車で輸送するよう上司に命じられ、再び尿意が増えた。

AM + PCRT

・車で輸送しているイメージ感情:優越感・自尊心・自信

プロジェクトに関わる思い、今の自分に対する焦り、自信のなさをパターン切り替え。

【経過】

まだ治療は継続中ではあるが、会社内でトイレに行く頻度は大幅に減っており、急行電車にも1時間近く乗車することが可能になった。

更に、当初は行けるかどうか不安だったライブも3時間以上トイレに行くことなく楽しめたとのこと。

ただ会議出席や車での遠方出張が予定に加わると、まだ予期不安が起こって尿意につながる気配が残っているので、今後も継続的に治療を行う予定である。

【考察】

まず泌尿器科において問題は無いと診断されている点、そして尿が出ずに尿意のみを催すことから膀胱壁の仲張による排尿反射ではない点、以上のことから器質的な問題は考えにくい。

それよりも「行けなかったらどうしよう」という予期不安、「トイレの場所が分からない」という恐怖感、実際に行けなかった時の焦燥感が様々な拘束状況で強くなり尿意として現れるという点から、視床下部~下垂体の抗利尿作用よりも上位、つまり理性・感情・記憶に関与している大脳皮質や辺縁系の誤作動が原因であった可能性が高い。

更に姿勢維持力の低下(猫背)も顕著なことから、中脳など脳幹部自体の機能低下も起こっている可能性もある。

 

以上のことから大脳自体の機能低下に対してAM、理性や感情などの誤作動に対してPCRTがハード・ソフト両面から症状を改善させたケースであると考える。

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