脳の誤作動記憶を調節する心身医療 心と脳と身体との関係性 -心身条件反射療法協会のサイトー

  脳に学習された誤作動記憶を調整する心身相関統合療法

 心身条件反射療法
(ニューロパターンセラピー)

Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy

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難治性のオスグッド症&踵骨骨端炎および施術中の左右の方向違い

報告者 : 菊地 光雄 B.C.Sc ( カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・K)                  2019.3.29

【患者

中学1年 13歳 男子

【競技種目】バスケット
【主訴】

運動時の両膝痛。整形外科で「オスグッド症」と診断される。

【その他症状】両足の踵の痛みの再発。左右の方向間違い。
【既往歴】両膝の痛みは小学5,6年生から発症し、整形外科を受診し「オスグッド症」と診断され、シップ、理学療法を断続的に行っていた。また、痛みがあるときは練習を休んで安静にするように指導を受ける。
両足の踵の痛みも以前に発症し、「踵骨骨端炎」と診断され「成長痛」ともいわれ、しばらく運動を控え安静にするように指導を受け、その後痛みが無くなった。
オスグット症および踵骨骨端炎は整形外科の指導により、痛みが強く出るときは練習を休み、痛みが無くなれば再開するといった状況が1年以上続いていたが、ほとんど練習ができない状態で、当院への来院時にはスポーツができないものとあきらめていた。 
【身体特徴】身長170センチ FFD(体前屈)55センチ 膝関節屈曲 約90°屈伸運動増発
両側脛骨粗面隆起 正座不能
【施術】

初回施術:AM(アクティベータメソッド)で神経機能の改善を行い、筋骨格系の緊張を緩和させる。
初回AM施術後:膝関節屈曲20度 屈伸運動時痛みなし FFD10センチ
翌日よりランニング、ジャンプ系の練習以外は練習再開するよう指導する。
お母さんに練習を再開すると痛みがでる原因として心理的なものが関与していることを説明して、理解を得る。明日の練習中の症状に応じて2回目以降にPCRT(心身条件反射療法)を施術に加え、緊張パターンを検査、施術をすることに同意をしていただいた。

 

2回目の来院(初検日より3日後)
来院時の問診:練習中はだいぶ楽になった。練習後に痛みが残る。 翌日の朝にも痛かった。
膝関節屈曲45度 屈伸運動時に痛みあり FFD20センチ
2回目の施術 AMのみ
前回の施術後と練習中の膝の痛み、踵の痛みが軽減しているので、2回目の施術もAMのみで神経機能異常を改善する。

 

3回目の来院(初検日より5日後)
来院時問診:前回の施術後は全体的に楽に練習できた。練習前の授業中、座っていて痛くなった。練習はじめに痛くなったが練習が進んでいくと痛くなった。練習後も痛くなかった。翌朝が痛くなった。
昨日は、練習前の授業時間に痛みあったため、運動時以外の痛みがでる原因を心理的側面からPCRTで検査をすすめた。やはり、膝の痛みは運動時の力学的な問題以外にも原因があることがわかった。
3回目の施術 AMで神経機能異常を改善した後の評価は、膝関節10度 FFD10センチ
屈伸運動時痛なし 圧痛あり
お母さんに同意を得てPCRT施術を行う。
PCRTで緊張パターンを検査し、緊張パターンからの開放を行う。過去2回の施術中に気になったのが「左右の間違い」である。AM施術は患者さんに「右向いて」「左向いて」といった指示をして顔を左右に向けて検査をするのだが、左右の間違いが頻繁にあり正常ではない状態が続いたので、この「左右の間違い」の検査も行った。
PCRT検査、施術
緊張パターン検査:「部活」「人」「一世代上」「声」「指示」「動作」で反応あり。各症状から緊張パターンを生み出す関連カテゴリーを探り出す。
オスグット症
部活→人→一世代上→指導者→失敗:怒られる
練習中に失敗や間違った動作、行動に対して指導者から「怒られる」ことの緊張パターン
踵骨骨端炎
過去→小学時代→動作→ジャンプ→捻挫→再発:捻挫
ジャンプ動作での着地での再発の不安への緊張パターン
左右の間違い
指導者→声→指示→間違うと怒られる
指示通りに動かずに行動すると怒られることへの緊張パターン
全ての緊張パターンを開放する。

 

4回目の来院(初診から10日後)
来院時問診
練習前後の痛みなし。練習中の痛みなし。動きがよくなり監督からほめられた。
4回目の施術:AM&PCRT 施術後は緊張パターンを再検査しても反応が無く、膝の屈曲痛なし。ジャンプ着地時の踵も痛みなし。膝に圧痛が残る程度。
定期的なメンテナンスで3週間から1ヶ月に1回のペースで施術を継続中。

【まとめ】スポーツ障害は、傷害の程度によるが医療レベルで改善してもスポーツ現場復帰すると再発する可能性が高いのが現状である。急性外傷、使い過ぎ症候群でも器質的な問題は改善しても機能的な改善は緩慢な場合が多い。
さらに、復帰後の再発はスポーツ現場の心理的なストレスが緊張条件を潜在的に反復学習し緊張するパターンを形成している。パターン化された緊張条件が復帰後の選手の神経機能異常を引き起こし、さらに反射メカニズムを狂わし「共縮」による筋機能の同時収縮という身体運動には致命的な現象が再発を繰り返すと考えられる。