<PCRT症例報告>アトピー 22歳男性

報告者 : 土子 勝成先生

       Tsuchikoカイロプラクティックオフィス
       ゴルファーズクリニック

報告日 : 2010年2月

 

問診

22歳男性 大学生で就職も決まり、現在はゴルフにのめり込んでいました。

初診時はなかなか治らない腰痛を訴え来院されました。

男性は2ヶ月前から椎間板ヘルニアの診断を受け、整形外科に通院していました。

しかし腰痛に変化がなく、大好きなゴルフも中断を余儀なくされていましたので、何とかして欲しいとのことでゴルファーズクリニックに来られました。

腰痛治療は2回でほぼ消失ししたため大変驚いていました。男性は半信半疑でアトピーも診て欲しいと訴えたためアトピーの治療をはじめました。

男性のアトピー発症は高校1年のときで、現在に至るまで様々な治療を受けましたが、一進一退を繰り返す状態で、ステロイドの塗り薬が一番効果があり現在も使用中でした。

 

<症状>

全身が赤くなり、かゆみの発現。

お風呂上りや体がほてるとすぐに赤くなり、かゆくなってしまい、そのため、かきむしってしまい困っていました。

 

<現在の治療>

アロエの保湿剤とステロイドをお風呂上りに全身に塗る

 

<緊張反応>(細かい切り変えもありましたが、大まかな要素を記載します)

初回からの数回は、ステロイドを止めるのが怖い感情が強く現れました。

なぜ怖いか→赤い顔になる。かゆくて寝ているときにかきむしってしまう。
      人にアトピーだと知られたくない。

友人で反応→付き合い悪いなといわれる。家に泊まって行けと言われるのが辛い。

 

赤い顔はかっこ悪い→友人や彼女に見られたときにかっこ悪いと思われる。

 ↓(切り替え)

男性の思うかっこいいとは、自分の持っているものを出せたときのことを言う。見た目ではない。

 

寝ているときにかきむしってしまう→アトピーだからかゆくなる→温まるとかゆくなる

 ↓(切り替え)

お風呂に入っているとかゆくないので、温まってもかゆくならないイメージ

 

体がかゆい→治らないと思っている。以前も色々な治療を受けていて、無理だと思っている。

  ↓(切り替え)

椎間板ヘルニアも良くなったし、必ずよくなる。現に治療により顔には出ていない。

 

授業→人に見られる→サークルなどで仲良くなれない。人と距離を置いてしまう。

 ↓(切り替え)

心を開いていないのは自分だ。

 

アロエの保湿剤では利かない→ステロイドでないと治らない。

 ↓(切り替え)

アロエの保湿剤にステロイドの成分を入れた(イメージ)ものを塗るとかゆくない。

 

皮膚科の先生に花粉症でアトピーになるといわれる。

 ↓(切り替え)

皮膚科の先生に花粉症ではアトピーにならないと言われた。

 

皮膚科の先生に薬をやめると赤くなるよといわれる。

 ↓(切り替え)

アロエにステロイドの成分を入れた保湿剤を使っているから赤くならない。

 

お父さんもアトピーで、以前から風呂上りに薬を塗っているのを見ている→遺伝

 ↓(切り替え)

自分はお母さんの遺伝だから大丈夫。

 

赤い顔を気にする自分に気付く→鏡をよく見ていた。

 ↓(切り替え)

どうでもいいじゃん。

 

<結果>
9回の治療で大幅な改善が見られています。

6回目からはステロイドを塗らずに過ごし、赤みはあるが気にしないで済むようになり、現在はかゆみも消失しています。

 

<考察>
男性とのラポールは腰痛治療のときに出来上がり、信頼された状態で治療を進めることが出来ました。

男性は途中で自分からストレスを訴えるようになり、それに対してこちらが切り替えを行いました。治療に積極的なことが症状改善につながったと思います。

また、切り替え自体も非常に難しいものでしたが、男性の柔軟な脳が治療効果につながったと思います。

今回、アトピーの治療は私自身初めての症例でした。アトピーの原因ははっきりとは解明されていませんが、今回メンタル面から改善が見られたことは大きな成果だと思います。

今後、アトピーを診る機会もあると思いますので、アトピーそのものの疾患をもう少し掘り下げて研究していきたいと思います。