報告者 : 青柳 大士先生
報告日 : 2010年3月
【患 者】 14歳男性
【主 訴】 左耳の聴力低下、耳鳴り、頭痛
【診断名】 突発性難聴
2週間前から主訴出現。近医にて突発性難聴の診断を受けるが、受診が遅いと言われ「薬が効かないので治らないかもしれない」と言われた。
母が当センターでケアを受けているため、相談があり来院してもらった。
近医で低音の障害と言われており、術前検査では128Hz音叉で外耳孔から2cmでやっと聞こえる程度。
耳鳴りも強いようで「キーンと言う音が常にある感じ。」その音のせいで聞こえにくいようだ、との事。
また頭痛もかなりひどくVASは10。本人もストレスがたまっている、とカルテの特記事項欄に記述しているように、原因はストレス性が疑われた。
まずはAMCTベーシックを行い、この時点でやや軽快感があり、音叉も5cmまで聞こえるようになった。
PCRTでは五感のうち聴覚に反応を示し、物音関係が疑われた。
思い当る事がないかどうか聞いてみると、学校の寮住まいで部屋にドアが無く、部屋に入ってくる友人のスリッパの音が気になるとの事。これを切り替えた。
再度検査すると、体感覚に反応し姿勢→座位で陽性。寮の部屋で座った状態で友人関係のストレスがあるとの事。これを切り替えた。
初回はこれで終了。
術後の検査で音叉は左右差なしまで回復。耳鳴りも減少した。
一週間後再診。たまに耳鳴りがして、その時は聞こえにくいが、通常時はほとんど回復したとの事。音叉も左右差なし。
AMCT後、耳鳴りに対してPCRTを施行。
前回同様、聴覚→物音→足音で反応。前回とは少し視点を変えてもらって切り替えた。
さらに、キーンという音に対し【PCRTの記憶消去法】を施行。
術後、耳鳴りの消失を自覚。
多忙のため再来院予約していなかったが、一週間後、母から連絡があり耳鳴り、聴力障害、頭痛の自覚症状はなく、完全に治ったようだとの事。
医師からは回復しないかもしれないと言われた突発性難聴がPCRTにより劇的に改善した一例である。
