症例報告の提出方法と見本・テンプレート

PCRT CASE REPORT — SUBMISSION

症例報告の提出方法と見本・テンプレート

PCRTセミナー受講者・認定を目指す施術者の方が、症例報告を作成して提出するまでの手順をまとめたページです。 記入用のテンプレート(Word)とタイプ別の記入見本をダウンロードし、そのまま上書きして作成できます。

発行: Life Compass Academy(LCA) / 監修: 保井 志之(PCRT創始者・編集長)

【書式改訂のお知らせ/2026年8月】 症例報告に 「Ⅳ. 倫理的配慮【必須】」 の項目を新設しました。公開の同意について、取得時期・取得方法・(未成年の場合)保護者の同意の有無を記載していただきます。 これに伴い、参考文献は に繰り下がりました。テンプレート・記入見本集を改訂しておりますので、作成前に最新版をダウンロードしてください。 作成途中の方は、末尾に倫理的配慮の項目を加えていただければ、そのままご提出いただけます。

A提出までの3ステップ

テンプレートに沿って記入し、Wordファイルをメールで送るだけです。ゼロから書き起こす必要はありません。

STEP 01

書式をダウンロードする

B章のGoogleドライブから、「テンプレート(空欄)」と「記入見本集」をダウンロードします。ご自身の症例に近いタイプの見本を選んでください。

STEP 02

テンプレートに記入する

空欄テンプレートをコピーして記入します。通院経過(Ⅱ章)は通院回数分だけ複製して使います。スケール表・折れ線グラフ、Ⅳ. 倫理的配慮も忘れずに。

STEP 03

メールで提出する

Word形式(.docx)で保存し、D章の要領でファイル名を付けて事務局アドレスへ添付送信します。

B書式・見本のダウンロード

以下のファイルはGoogleドライブで公開しています。 「Wordでダウンロード」を押すと、Word形式(.docx)のファイルがそのまま保存されます。中身だけ確認したい場合は「ブラウザで見る」をお使いください。 記入はダウンロードした控えに行い、ドライブ上のファイルは編集しないでください。
④⑤は日々の臨床で使うカルテ様式です。症例報告の提出そのものには不要ですが、この記録が報告の材料になります。カルテ様式のPDFはPCRT事務局にて頒布しておりますので、ご希望の方は事務局までお問い合わせください。

DOCX Word
まず使うもの

① PCRT症例報告 テンプレート(空欄・シンプル版)

Ⅰ. 基本情報(報告者情報/①タイトル〜⑧治療経過グラフ)、Ⅱ. 通院経過(回毎の記録)、Ⅲ. 考察、Ⅳ. 倫理的配慮【必須】、Ⅴ. 参考文献【任意】までを含んだ記入用の空欄様式です。 EB検査表・認知調整法(反応言語/エピソード記憶/意味記憶)の記入枠もあらかじめ用意されています。 Ⅳ. 倫理的配慮では、公開の同意について取得時期・取得方法・保護者同意の有無を選び、報告に掲載する一文を記載します。 通院経過のブロックは、通院回数分だけ複製してお使いください。

Wordでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_テンプレート(空欄)_シンプル版.docx
DOCX Word
記入例

② PCRT症例報告 記入見本集(タイプ別)

テンプレートの各項目に「何を、どの粒度で書くか」を示した見本集です。 Ⅰ章に基本情報・レポート項目の記入見本(多汗症)、Ⅱ章にタイプ別の通院経過の記入見本、Ⅲ章に倫理的配慮の記入見本、Ⅳ章に参考文献の記入見本を収録しています。
収録タイプ:A. イップス・ジストニア系(送球イップス)/B. 筋骨格系(腰痛・腰椎分離症)/C. 自律神経系・メンタル系(多汗症)/D. めまい系/E. 内臓機能系(過敏性腸症候群)/F. 婦人科系(PMS)/G. アレルギー系(アレルギー性鼻炎)。

Wordでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_記入見本集(タイプ別).docx
DOCX Word
完成例

③ 記入見本(完成版):心因性頻尿

テンプレートを最初から最後まで記入した完成見本です(報告者:土子 勝成 先生)。 全6回の通院経過が、患者コメント → 数値化 → 目安検査 → EB検査 → 調整法 → 特記コメント の順で積み上げられ、Ⅲ. 考察・Ⅳ. 倫理的配慮まで通しで確認できます。 「1症例分がどれくらいの分量・粒度になるか」を掴む用途にお使いください。

Wordでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_心因性頻尿_土子見本.docx
PDF A4
事務局頒布

④ PCRTカルテ 新患用レポートページ

初診時に使用する記録様式です。CGI-S/CGI-I、NRS・予期不安(前/後)、人体図(脊柱・経絡)、反応言語のチェック欄、ケア段階(集中・リハビリ・メンテナンス)の記入欄と、PCRTの概念図(外因=第1原因 → インプット → 内因コントロール系=第2原因 → アウトプット=症状)を1枚にまとめています。患者様への説明にもそのまま使えます。

事務局へ問い合わせる PDFファイル(有償)/お問い合わせのうえご購入いただけます
PDF A4
事務局頒布

⑤ PCRTカルテ 通院カルテページ

2回目以降に使用する記録様式です。1枚に2診分のレイアウトになっており、施術日時・回目・枠数、CGI-S/CGI-I、NRS・予期不安(前/後)、メモ、人体図、反応言語チェック欄を記入します。ここに記録した内容が、そのまま症例報告のⅡ. 通院経過になります(C章の対応表を参照)。

事務局へ問い合わせる PDFファイル(有償)/お問い合わせのうえご購入いただけます
フォルダごと開く: PCRT症例報告 テンプレート&見本(Googleドライブ)
ダウンロードできない場合や、書式が最新かご不明な場合は事務局( pcrt@lifecompassacademy.com)までお問い合わせください。メールでもデータをお送りします。

C日々のカルテから症例報告へ

症例報告はゼロから書き起こすものではなく、日々のカルテに残した記録を並べ替えるものです。 PCRTカルテ(新患用レポートページ・通院カルテページ)の記入欄が、テンプレートのどこに対応するかを示します。 カルテを普段どおり記入していれば、症例報告に必要な要素はすでに揃っています。

カルテの記入欄 症例報告での記載先 ひとこと
施術日時・回目 Ⅱ. 通院経過の見出し「第◯回:◯年◯月◯日」 初診日と各回の間隔が、②症例要約の「治療期間」になります。
身体症状程度 NRS(前/後) Ⅱ. ②数値化「症状の程度(NRS)」 「前」の値だけを転記します。「後」の値は臨床用カルテに残し、報告には載せません。
精神症状程度 予期不安(前/後) Ⅱ. ②数値化「予期不安」 同じく「前」の値。メンタル系・パニック既往例では併記を推奨します。
施術者評価 CGI-S(本日) Ⅱ. ②数値化「CGI-S(重症度)」 毎回評定します(初診時のみの指標ではありません)。
施術者評価 CGI-I(初回比) Ⅱ. ②数値化「CGI-I(改善度)」 第2回以降に記載。NRS(患者の主観)とPRT検査結果を複合して評定します。
人体図(脊柱・経絡)への記入 Ⅱ. ③目安検査/④身体系EB どの部位で何を検出したかを、文章に起こして記載します。
基本感情・価値観・信念①②のチェック欄 Ⅱ. ⑤ソフト面調整法「反応言語」 チェックした語をそのまま反応言語として記載します。
時系列・分野・立場のチェック欄 Ⅱ. ⑤ソフト面調整法「内容(辺縁系キーワード)」 誤作動記憶の背景(いつ・どの領域・どの立場で学習されたか)になります。
A経験/B情報/C肯定的な意図、エピソード記憶・五感 Ⅱ. ⑤認知調整法(エピソード記憶・意味記憶) 大脳皮質系の調整欄に対応します。
メモ欄(対話の要約) Ⅱ. ①患者のコメント/⑥特記すべきコメント 患者様が途中で訴えた副症状も、その回のメモとして残しておきます。
集中ケア/リハビリケア/メンテナンスケア(新患用) ②症例要約「通院回数」「経過の要点」 ケア段階の移行が、そのまま経過の節目になります。
初診時に得た公開同意(取得日・方法) Ⅳ. 倫理的配慮 施術開始前に同意を得た際、カルテの余白等に取得日と方法を控えておくと、報告作成時にそのまま転記できます。
数値は「術前値」のみを掲載します。 カルテには施術の前後(前/後)を記録しますが、症例報告に載せるのは 各回の「前」の値だけです。 毎回の術前値がどう推移したかが、段階的な改善の証跡になります。「後」の値は治療効果の確認・患者様の実感として、臨床用カルテに残してください。

D提出方法(送付要領)

下記の要領でお送りください。ファイル名と件名が揃っていると、受領・査読の連絡が確実に届きます。

ファイル形式
Word文書形式( .docx)で保存してください。図表のレイアウト崩れが心配な場合は、PDFを併せて添付いただいても構いません。
ファイル名
症例報告のテーマ+ご自身の氏名を入れて保存してください。
例: 心因性頻尿_保井志之.docx /  送球イップス_保井志之.docx
メールの件名
例: 【PCRT症例報告 提出】保井志之/自律神経系
認定申請に伴う提出の場合は、あわせて認定段階(シルバー・ゴールド・プラチナ・マスター)をご記入ください。
送付先
pcrt@lifecompassacademy.com
上記アドレス宛に、作成したWordファイルを添付してお送りください。
グラフの作り方
スケール表の数値(NRS・予期不安・CGI-S・CGI-I)をExcel等で折れ線グラフにし、画像としてテンプレートの⑧欄に貼り付けてください。縦軸の上端(10)で点が欠けないよう、上に余白をとります。
提出前に必ずご確認ください。 症例報告に患者様の氏名・詳細な地域・勤務先の固有名など、個人が特定される情報が残っていないかを点検してください。 匿名化は年齢帯・性別・職業程度に留めます。
また、 公開の同意は、可能であれば施術開始前に取得してください。経過が出てから依頼すると、患者様は断りにくい状況に置かれます。先に同意を得ておけば、記録の質と患者様の自由度の両方が守られます。患者様が未成年の場合は保護者の同意を得てください。
同意の取得時期・取得方法・保護者同意の有無は、テンプレートの「Ⅳ. 倫理的配慮【必須】」にご記入ください。この欄に記した一文は、掲載時にそのまま報告へ掲載されます。なお、経過が出た後に同意を取得した場合も、そのとおりに記載してください。記載が事実に沿っていることが優先されます。
デリケートな内容の扱い(開示/非開示/施術者の推察の3層)は 作成ガイドF章を参照してください。

E提出後の流れ

査読は「弾く」ためのものではなく、修正・掲載に向けた発達的・支援的なサポートです。 修正のご依頼をお送りする場合がありますので、提出後もメールをご確認ください。

01 提出 メールで送付
02 受領・確認 書式・必須項目の確認
03 精査(査読) 査読者の確認を経て編集長が精査
04 修正のご依頼 必要に応じて加筆・修正
05 承認 認定条件の充足/掲載可否の判断

承認された症例報告は、ご本人の同意のうえで PCRT臨床ノート に掲載する場合があります。

F認定段階と症状タイプの要件

認定段階を進むにあたっては、毎回、異なるタイプの症状を報告していただきます。 同じタイプの症例を重ねるのではなく、PCRTの適応の幅を実地で確認していくための要件です。

項目 内容
タイプの重複について シルバー・ゴールド・プラチナ・マスターと進む過程で、それぞれ異なるタイプの症例を報告してください。例:シルバー認定で筋骨格系症状を報告した場合、ゴールド認定では別のタイプの症例報告を提出します。
マスター認定の5症例 マスター認定に必要な5症例については、症状タイプが複合していても構いません。
対象となる症状タイプ ①筋骨格系 ②自律神経系 ③めまい ④メンタル系 ⑤アレルギー ⑥婦人科系 ⑦内臓機能系 ⑧イップス・ジストニア系(各タイプの記録の重点は作成ガイドB章と「記入見本集」を参照)

G承認(合格)条件

詳細な記載要件は作成ガイドに定めています。ここでは提出前に押さえておく4条件を再掲します。

  1. 規定書式に準じていること。テンプレートの必須項目(③はじめに・Ⅲ考察・Ⅳ倫理的配慮を含む)が揃い、スケール表と折れ線グラフを備えていること。
  2. PCRTの治療哲学・概念・特徴が反映されていること。誤作動記憶・機能重視・肯定的意図などが、経過と考察に表れていること。
  3. ハード面は他テクニックの併用可。ただし検査所見の明記は必須。AM・鍼灸・理学療法等を加えても構いませんが、PCRTの目安検査・EB検査の結果を明確に記してください。
  4. ソフト面調整法のプロセスの記載は必須条件。反応言語・誤作動記憶とその起源・認知調整のプロセスが、読み手に辿れるよう記述されていること。

H提出前チェックリスト(実務編)

記載内容のチェックリストは作成ガイドH章にあります。ここではファイルを送る直前の確認項目をまとめました。

  • 最新のテンプレートを使用している(ドライブから今回ダウンロードしたもの/Ⅳ. 倫理的配慮の欄がある版
  • テンプレートの説明文(斜体の記入ガイド)や不要な空欄を削除した
  • 見本から上書きして作成した場合、ご自身の症例に関係のない文言・数字がすべて消えている
  • 通院経過のブロックが実際の通院回数分あり、スケール表の列数と一致している
  • スケール表・折れ線グラフ・本文の数値がすべて一致している(数値は術前値、CGI-Iは第2回以降)
  • 折れ線グラフが画像として貼り付けられ、印刷・PDF化しても表示される
  • 患者様を特定できる情報を削除し、匿名化した(年齢帯・性別・職業程度)
  • Ⅳ. 倫理的配慮に、公開同意の取得時期・取得方法を記載した(未成年の場合は保護者の同意も)
  • Ⅳ. 倫理的配慮の「報告への記載文」を記入し、該当しない選択肢を削除した
  • 報告者情報(氏名・所属・PCRT歴・報告日)を記入した
  • ファイル名を「テーマ+氏名」で保存し、.docx 形式になっている

Jよくあるご質問

テンプレートの通院経過は何回分書けばよいですか。
実際に通院された回数分を記載してください。テンプレートのⅡ章(回毎の記録)をコピーして、回数分だけ複製します。スケール表の列数も通院回数に合わせて増減させてください。
公開の同意は、いつ・どのように取得すればよいですか。
可能であれば施術開始前に取得してください。経過が出てから依頼すると、患者様は断りにくい状況に置かれます。先に同意を得ておけば、記録の質と患者様の自由度の両方が守られます。
口頭での同意も有効です。同意を得た事実と時期が記録されていることが重要ですので、カルテの余白等に取得日と方法を控えておいてください。患者様が未成年の場合は、本人への説明に加えて 保護者の同意を得てください。
取得した内容は、テンプレートの「Ⅳ. 倫理的配慮【必須】」に記載します。 経過が出た後に取得した場合も、そのとおりに記載してください。記載が事実に沿っていることが優先されます。
すでに作成中の症例報告があります。書き直しが必要ですか。
書き直しは不要です。Ⅲ. 考察の後に「Ⅳ. 倫理的配慮」の項目を加え、参考文献をお使いの場合はⅤに繰り下げていただければ、そのままご提出いただけます。書式の細部が旧版のままでも受け付けますので、ご不明な点は事務局までご相談ください。
見本のファイルに直接上書きして作成してもよいですか。
構いません。その場合は、 ご自身の症例に関係のない文言や数字をすべて削除してからご提出ください。削除漏れは修正依頼の最も多い原因です。空欄から作成される場合は「①テンプレート(空欄・コピペ用)」をお使いください。
予期不安の欄は必ず記入が必要ですか。
メンタル系・パニック既往のある症例では併記を推奨しています。身体症状(NRS)とは独立に不安を追うことで、両者の連動が可視化されます。該当しない症例では省略して構いません。
PCRT以外の調整法を併用した症例でも提出できますか。
できます。ハード面についてはAM・鍼灸・理学療法・その他のテクニックを併用して構いません。ただしその場合も、 PCRTの目安検査・EB検査の結果を必ず記載してください(承認条件③)。
書式が旧版か新版か分からなくなりました。
B章のGoogleドライブにあるファイルが常に最新版です。 「Ⅳ. 倫理的配慮」の項目があれば新版、なければ旧版です。作成の途中で書式が変わった場合でも、記載内容が揃っていれば受け付けますので、まずは事務局までご相談ください。
症例報告に関するお問い合わせ・提出先
Life Compass Academy 事務局  pcrt@lifecompassacademy.com
心身条件反射療法(PCRT)/ 監修:保井 志之(PCRT創始者・編集長)