アトピー性皮膚炎
症例テーマ:
●アトピー性皮膚炎
報告者情報:
●氏名:辻 浩也
●施術歴:3年
●PCRT歴:1年
●施術院名:総合治療院パーククリニカルオフィス
●初診年月日:2023年8月1日
●報告期日・2023年11月17日
症例要約:
結果判断: 完治 or 未完治 |
未完治 施術継続中 |
治療期間: | 2023年8月1日〜10月19日 |
通院回数: | 13回(9回目よりPCRT実施) |
一回の治療期間 | 初回90分、2回目以降20分以内、9回目以降30分以内 |
治療経過の良し悪し: | 5回の施術で改善傾向が見られ治療継続中。 |
治療回数毎のスケール表
初回 (9回目) |
2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | |
症状の程度 | 10 | 8 | 6 | 6 | 5 |
予期不安 | 10 | 9 | 7 | 6 | 5 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3 | 3 | 3 | 3 | |
CGI-S(初回の症状の程度) | 5 | ←初回時のみ入力 |
はじめに:
生まれつきのアトピー性皮膚炎の患者さん。二度の死産を経験し、ステロイド治療を中止したところ、離脱症状で日中立ち上がれなくなるなど不定愁訴を発症し離職。職場復帰とアトピー性皮膚炎治療を希望され治療を開始した。初回から8回目までは、トルクリリーステクニックとニューロオリキュロセラピーを実施し、9回目からPCRTを実施しております。
まだ施術継続中だが経過を報告させて頂く。
患者の愁訴:
アトピー性皮膚炎によるかゆみ、特に上肢と鎖骨から顎下にかけて。
日中立ち上がれなくなる時がある。
患者情報及び発症からの経緯:
37歳 女性
家族構成:夫
生まれつきのアトピー性皮膚炎でステロイド治療を続けていた。
2015年と2018年に死産を経験し、ステロイドが原因の不育症と考えステロイド治療を中止。その後離脱症状と思われるかゆみの強い増悪と日中立ち上がれなくなる、かゆみで寝つきが悪く、中途覚醒がある等の不定愁訴を発症し離職している。
掃除機をかけると手にピリピリと電磁波を感じるほどに敏感なかた。
初回〜通院施術回数の記録
初回:R5,9月21日
目安検査:当院独自の指標を提示。
アトピー性皮膚炎症状の数値化:
症状の程度 | 10/10 |
予期不安 | 10/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | |
CGI-S(初回のアトピー性皮膚炎症状の程度) | 5/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
上肢のかゆみのある箇所へ触れていただく | ○ | |
首のかゆみある個所へ触れていただく | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
上肢の症状部位への接触+右心経+リキュール | ○ | |
頚部の症状部位への接触 | ○ |
ハード面調整法:
● トルクリリーステクニック、ニューロオリキュロセラピー
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法
補足説明:
「反応言語」とは、PCRT認知調整法の検査で用いる辺縁系領域に関連する言語チャートからPRT(生体反応検査表)によって陽性反応が示された言語である。臨床では「キーワード」と呼ぶことが多い。
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
上肢の症状部位への接触 +右心経 +リキュール |
エピソード記憶 + 意味記憶 |
意味記憶:汗や湿気でアトピー性皮膚炎が悪化する。 | 陰性化 |
頚部の症状部位への接触 |
愛情 | 4年前、両親に対して、子供を見せて親孝行したかった。 |
陰性化 |
● 目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
上肢のかゆみのある箇所へ触れていただく | ○ | |
首のかゆみある個所へ触れていただく | ○ |
2回目:7日後 R5,9月28日
患者コメント(愁訴):
首のかゆみは改善したが腕のかゆみは続いている。湿度計で高い湿度を確認するとかゆみが出ていたが、意味記憶の誤作動が悪影響になることがあると知ってから、湿度計を見た時のかゆみの出方に改善があったとの事。
アトピー性皮膚炎症状の数値化:
症状の程度 | 8/10 |
予期不安 | 9/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
CGI-S(初回のアトピー性皮膚炎症状の程度) |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
腕のかゆみある個所へ触れていただく | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
上肢の症状部位への接触+第5チャクラ | ○ |
ハード面調整法:
● トルクリリーステクニック、ニューロオリキュロセラピー
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
上肢の症状部位への接触 +第5チャクラ |
安心 | 子どもがいない自分への満足度1 子どもと共に成長している自分への満足度10 |
陰性化 |
● 目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
腕のかゆみのある個所へ触れていただく | ○ |
3回目:7日後 R5,10月5日
患者コメント(愁訴):
腕のかゆみは以前より減った。かゆみが減ったおかげか、夜中に中途覚醒することが減った。
アトピー性皮膚炎症状の数値化:
症状の程度 | 6/10 |
予期不安 | 7/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
CGI-S(初回のアトピー性皮膚炎症状の程度) |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
首のかゆみとかく動作 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
頚部のかゆみ+かく動作 | ○ |
ハード面調整法:
● トルクリリーステクニック、ニューロオリキュロセラピー
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
頚部のかゆみ +かく動作 |
エピソード記憶 + 成長と忠誠心 |
成長:働けていない自分への満足度1。収入を得て家計に貢献できる自分が満足度10 忠誠心:家計の管理は苦手だが自身がしっかりやらなければいけない。 |
陰性化 |
● 目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
首のかゆみとかく動作 | ○ |
4回目:7日後 R5,10月12日
患者コメント(愁訴):
久しぶりにあった両親に「肌の調子が良いのでは?」と初めて言われて嬉しかった。
アトピー性皮膚炎症状の数値化:
症状の程度 | 6/10 |
予期不安 | 6/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
CGI-S(初回のアトピー性皮膚炎症状の程度) |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
中学生の頃は人目を気にして学校や外出先ではかくのを我慢して、家に帰るとその反動からかかくのが止められなかった(トラウマ) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
中学生の頃は人目を気にして学校や外出先ではかくのを我慢して、家に帰るとその反動からかかくのが止められなかった(トラウマ) + 第6チャクラ |
○ |
ハード面調整法:
● トルクリリーステクニック、ニューロオリキュロセラピー
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
中学生の頃は人目を気にして学校や外出先ではかくのを我慢して、家に帰るとその反動からかかくのが止められなかった(トラウマ) + 第6チャクラ |
エピソード記憶 + 連帯感と変化 |
連帯感:13年前、妹に対して、反抗期で苦手だった父親に関して協力関係でいてほしい。 「さらに」に対して組み合わせのキーワード 変化:父に対して反抗期で避けていたが、良好な関係を築けると満足度が高くなる。 組み合わせて、 13年前の反抗期で苦手意識のある父親に対して、妹に関係をつないでもらい良好な関係を築きたい。 |
陰性化 |
● 目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
中学生の頃は人目を気にして学校や外出先ではかくのを我慢して、家に帰るとその反動からかかくのが止められなかった(トラウマ) | ○ |
5回目:7日後 R5,10月19日
患者コメント(愁訴):
かゆみが改善してきたおかげか、夜ぐっすり眠れるようになった。
アトピー性皮膚炎症状の数値化:
症状の程度 | 5/10 |
予期不安 | 5/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
CGI-S(初回のアトピー性皮膚炎症状の程度) |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
高校の合宿でかいていることを指摘されショックだった(トラウマ) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
高校の合宿でかいていることを指摘されショックだった(トラウマ) |
○ |
ハード面調整法:
● トルクリリーステクニック、ニューロオリキュロセラピー
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
高校の合宿でかいていることを指摘されショックだった(トラウマ) |
意味記憶 |
かいている姿は周囲を不快にさせてしまう | 陰性化 |
● 目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
高校の合宿でかいていることを指摘されショックだった(トラウマ) | ○ |
考察:
生まれつきのアトピー性皮膚炎。
現在も施術中ではあるが、現時点での症例を報告させて頂く。
今回の症例では、一般的なアレルゲンだけではなく、過去のトラウマなど記憶による誤作動反応を解消することが、アトピー性皮膚炎や、それに伴う不定愁訴の改善に効果的であるという事と、湿度計の例のように、脳・神経の誤作動について患者さんにしっかり理解と納得を得たうえで施術をすすめることが、早期の改善につながるということを改めて感じさせられた症例でした。
多くのアトピー性皮膚炎の方にこのことを認知していただく、一助となれるよう日々の診療に努めてまいります。
現在も症状には波があるため、飲食物や電磁波のEB等も考慮し、経過を注視してハード面調整、ソフト面調整ともに大切に施術してまいります。