頚部痛の症例報告〜「心と体を一緒に見てもらえる」〜

 
報告者:野間 実(てんびんカイロプラクティック整体院

2015.4.26

【クライアント】 女性
年齢40代
グラフィックデザイナー

【症状】 13年前から、左右の斜角筋が痛み、痺れる。
前後左右に首を動かすと、さらに痺れる。
車や列車に乗ると、特に痛む。

【本人が思い当たる原因】 「ストレス」「過緊張」「同じ姿勢のデスクワーク」
症状改善のため、心理学を勉強されたとのこと。

経過【2015年2月7日(土)初回】 アクティベータで調整+PCRT

「自尊心」―「父親」
「繋がり・愛情」―「母親」

両親からの教育やしつけについて、反応していた。
どんなことが影響していたか探索していき、自覚すると脳や体が安心して症状に影響しなくなることを伝えた。
施術台で仰向けになり、PCRTで反応するメンタル面を見ていく途中、ベッドの溝に頭が少し埋もれた状態になると、症状が悪化するとのことで、ベッドの端にずれていた。
しかし、施術後「かなりすっきりしました!」と喜ばれていた。

【2015年2月10日(火)2回目】 アクティベータ + PCRT
「前回の自尊心」⇒反応なし
「前回のつながり・愛情」⇒反応なし

「自尊心」ー「喜び」ー「家族」
「利己心」⇒体調面の心配

ご自分が両親から強要されたことを、今度は自分が周りの人に強要していると言われていた。
今回は、途中まで施術台の中央にある溝に頭を置いていたが、途中からきついので、施術台の端にずれてPCRTを受けられていた。

【2015年2月16日(月)3回目】 アクティベータ + PCRT
「前回の自尊心」⇒「両親からされたこと」⇒「パートナーに強要」⇒「安心したい」
「前回の利己心」―反応なし.
「劣等感」ー「健康について」ー「人生は怖い」
「連帯感」ー母親について

初回と2回目からの両親についてのメンタル面が繰り返し反応が出ていた。
今回は、施術中最後まで中央の溝に頭を置いていても大丈夫だった。
だいぶ症状が楽になっていると言われていた。

【2015年2月23日(月)4回目】 アクティベータ + PCRT
「前回の自尊心」―反応なし
「前回の劣等感について」―反応なし
「前回の連帯感」―反応なし

コーチングの手法を使ったPCRT

「義務」-「弱みを見せてはいけない」
⇒「『強さ』とは何ですか?」と質問した。
すると、「私、どうしてもそう考える思考グセがあるんです」と言われた。
そこで、以下の2つの質問をしてみた。
「その思考グセを持ち続けて、得られるもの・失うものは何ですか?」
「その痛みを持ち続けて、得られるもの・失うものはなんですか?」

施術台脇のホワイトボードに表にして、書き込んでいくと、どちらの答えも同じものだと気付かれていた。
「人に頼ってはいけない」「強くなくてはいけない」という信念がキーワードになっていた。
そこで、「頼るとは何ですか?」「強さとは何ですか?」という質問を次回までに考えてもらうことでこの回は終了した。

1週間後、来られた時、
「私は人に頼ってはいけない。強くあらねばいけないと思い、何でも一人でやらねばと思い、孤立していた自分に気づきました。」と笑顔で言われていました。
その後、乗り物や仕事が忙しくなっても、あまり症状がでなくなったと言われていました。

2015年4月現在も、まだ施術は継続中です。