下痢症状

 
症例テーマ:
●下痢症状
 
報告者情報:
氏名:宮城 清夏
臨床歴(開業歴):0年
PCRT歴:1年
報告期日:2022年11月7日
 
はじめに:
中学時代からの友人で、産後から原因不明の下痢が14年続いており、相談を受けていた。病院を受診しても改善せず、PCRTに前向きな期待と信頼関係があったことで3回の施術で大きな改善が見られた。まだ施術継続中だが報告させていただく。
 
症例要約:
●未完治
●治療期間:2022年6月25日~2022年8月27日
●通院回数:3回
●一回の治療時間:60分
●治療経過の良し悪し:3回の施術で仕事に支障が出ない程度まで改善し、経過良好
 
患者の愁訴:
毎日朝は必ず下痢から始まり、酷い時は1日に10回以上の下痢が続く。
仕事が介護職で利用者の送迎時にも支障が出ているので改善したい。
 
患者の情報:
・年齢:38歳
・性別:女性
・職業:介護職(正社員)
・家族構成:夫41歳、長男14歳、長女12歳、次男8歳
・発症時期:14年前
 
発症からの経緯:
2008年長男出産後、急に毎日10回以上の下痢で粘液便まで出るようになり病院を受診。
大腸検査で潰瘍性大腸炎の疑いあり、整腸剤を処方されるが下痢は続いていた。
2010年長女出産後、再度下痢回数悪化で再診。紹介状を書いてもらえず、整腸剤を処方されるが良くならなかった。主に食後に症状があった事から、一時的に固形物を取らない食事をして少し症状が改善されたが、下痢は続いていた。
2014年次男出産後、再度下痢回数悪化で病院を変えて受診。大腸検査で途中までしかカメラを入れることができなかったが、結果は異常なし。以降も毎日下痢は続き、酷い時は1日10回以上、介護職で利用者の送迎時にも支障が出ている。整腸剤や下痢止めのストッパーを服用することもある。
 
治療毎のスケール表
 

  初回
(9回目)
2回目 3回目    
症状の程度 9 7 3    
予期不安 8 5 3    
CGI-I(初回と比較した改善の程度)   3 2    
CGI-S(初回の症状の程度) 5  ←初回時のみ入力

 

 
初回〜通院施術回数の記録
 
初診年月日:2022年6月25日
 
数値化:
 

症状の程度 9/10
予期不安 8/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度)  
CGI-S(初回の下痢症状の程度) 5/7

 
●一般的検査(現代医療の検査法)
 NRS検査
 
  患者主観 PRT 
  調整前 調整後  調整前  調整後
現在の症状 10 2  9  2

 
●PCRT目安検査
 
  調整前 調整後 
基本バランス    
下痢症状イメージ(情報系)    

 
●EB検査
 
  調整前 調整後 
下痢症状イメージ(情報系)    

 
調整法:
ハード面調整法:
● 振動調整法+BM(脳空穴)
 
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法(辺縁系)
 
情報系EB 反応言語 内容 調整後
下痢症状イメージ 自省心 母として
次男を実家に預ける事が多く反省している。次男との時間が少ない。
陰性化
同上
愛情 娘として
父からの愛情に相違がある。
父が愛情でやってくれている事が、自分にとってはやってほしくない事という事がある。
陰性化
同上
復讐心 仕事関係
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化

 

 
2回目:40日後出張訪問:2022年8月5日
 
患者の愁訴:
前回施術後4日間は全く下痢をしなかったが、また下痢症状がはじまってしまった。
しかし、時々下痢が出ない日もあった。
 
数値化:
 

症状の程度 7/10
予期不安 5/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 3/7
CGI-S(初回の下痢症状の程度) 5/7

 
●一般的検査(現代医療の検査法)
 NRS検査
 
  患者主観 PRT 
  調整前 調整後  調整前  調整後
現在の症状 7 2  7  2

 
●PCRT目安検査
 
  調整前 調整後 
基本バランス    
下痢症状イメージ(情報系)    

 
●EB検査
 
  調整前 調整後 
下痢症状イメージ(情報系)    

 
調整法:
ハード面調整法:
● 振動調整法+BM(脳空穴)
 
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法(辺縁系)
 
情報系EB 反応言語 内容 調整後
下痢症状イメージ 警戒心 仕事関係
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化
同上
猜疑心 夫に対して
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化
同上
忠誠心 夫に対して
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化
同上
つながり 仕事関係
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化

 

 
3回目:22日後出張訪問:2022年8月27日
 
患者の愁訴:
下痢をする日よりしない日の方が多くなり、下痢の日も回数が減ったのでストッパーを服用しなくなった。
 
数値化:
 

症状の程度 3/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の下痢症状の程度) 5/7

 
●一般的検査(現代医療の検査法)
 NRS検査
 
  患者主観 PRT 
  調整前 調整後  調整前  調整後
現在の症状 3 1  3  1

 
●PCRT目安検査
 
  調整前 調整後 
基本バランス    
下痢症状イメージ(情報系)    
臓器反応点刺激→小腸(エネルギー系)    

 
●EB検査
 
情報系&エネルギー系EB検査部位  調整前 調整後 
下痢症状イメージ(情報系)    
臓器反応点刺激→小腸(エネルギー系)    

 
調整法:
ハード面調整法:
● 振動調整法+BM(脳空穴)
 
ソフト面調整法:
● PCRT認知調整法(辺縁系)
 
情報系&エネルギー系EB 反応言語 内容 調整後
下痢症状イメージ+臓器反応点(小腸) 警戒心 仕事関係
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化
同上
犠牲心 夫に対して
本人が言いたくない内容も含まれているため省きます。
陰性化

 

 
考察:
患者さんは現在県外におり、中々施術できない環境であるが、中学時代からの友人ということもあり、施術前からPCRTに興味を持ち、前向きな期待と信頼関係があった状態で施術できたことが3回の施術でも大きな結果に繋がったと思われる。
3回目の施術後も連絡があり、「暴飲暴食した翌日以外は下痢をしても1日2・3回で治るようになり、普通便の日の方が多くなったお陰で、仕事中の利用者の送迎も苦痛に感じなくなった。次回は他の症状を診てほしい」と大変喜ばれていた。
今まではずっと下痢に悩まされていたが、今は別の症状の方が気になる程改善され、患者自身もストレスとの関係性を実感できたようだ。
PCRTの心と身体の関係性を診る施術で、ストレスに対する適応力の強化に繋がった事が、早い症状改善になると臨床を通して経験できた。
このような成功体験や失敗体験も積み重ねていき、PCRTの技術向上を目指したい。
そして、私自身がPCRTの治療で救われたように、慢性症状で困っている人に寄り添い、PCRTの治療を広め貢献できるような治療家になりたい。