脳の誤作動記憶を調節する心身医療 心と脳と身体との関係性 -心身条件反射療法協会のサイトー

  脳に学習された誤作動記憶を調整する心身相関統合療法

 心身条件反射療法
(ニューロパターンセラピー)

Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy

   事務局: 〒810-0001 福岡市中央区天神3-3-6 天神サンビル7F 
 

お問い合わせの際は、
お名前とご連絡先をお知らせください

092-761-0086

感情と色彩のもつ波動エネルギーと身体治療についての論究
ー心身条件反射療法感情チャートを用いた色彩情報効果の研究ー

コアレディスカイロプラクティックオフィス
院長 三好 成子                                        2013.7

人の記憶は、色がついている方がよく記憶される。その記憶は五感情報でメモリーされ、視覚情報は感情にも働きかけるといわれている。
色を理解し使いこなす事は、仕事や自己演出、心のセルフコントロール、イメージの演出、ブライミンク効果など人の感情に大きな影響を与える重要な要素となっている。また色の刺激は連想へと働きかけ、人の心を動かし、感情が誘発する。そして色彩は物体シーンの認識、視覚情報処理、画像の圧縮、抽象化された感情を伴う反面、視覚認知の主要な機能とは無関連で粗末な情報として扱われやすい。しかし必要に応じ、その時のイメージ、記憶が脳の可塑性として残り、時間が経過したにも関わらず記憶の重要なコンテンツとなることがある。この記憶の礎となる色光は三原色で構成され、青は短波長域の光、緑は中波長域の光、赤は長波長域の光で、3色の光の様々な色が再現でき、人は3色の波長の組み併せを波長の違いとして感じとり、色を区別し同時に色彩はエネルギーとして我々に一定の情報を与えている。心身情報反射療法テキスト(2012.04.1-2)によると=「「肉体=波動=振動=周波数=情報」という概念が符号し、エネルギー「情報交換が、肉体内レベルでおこなわれ、エネルギーによるバランスの調和が行われている。」と記載されている。これらの原則から思惟すると、色彩情報効果によるエネルギーを用いた治療が可能と考えられる。
そこでPCRT感情チャート(以下感情チャート)を参考に色彩サンプルを作成し、可視光(波長範囲約380nm~760nm)と感情のコネクション、色のもつ巧知(色に含まれる感情、波動エネルギーなどの才智)と心と体の有機的干渉を検討することにした。

目的・方法

条件反射療法で使われる感情チャートを頼りに50項目の感情と12の色を本元に色彩情報と感情による、カテゴリカル・データを作成し、名義尺度データよりその色彩感情別に分類した図を作成した。
(1)被験者 男性女性合わせて 53名。
(2)材料 調査用紙
1)評定用紙
評定用紙は特定の50の感情とその感情に対しての色彩12色を合わせた、単回答形式でおこなった。(意味無差別法 semantic defferential scale method.)色彩12色を組み合わせた感情チャートに基づく単語50項目の質問を呈示し、リスト評定用紙(参考資料1 評定用紙)を作成した。そしてリストには、各感情単語50項目についての感情意味も付け加え添付した。
(3)手続き
調査は50の各感情の形容詞が被験者にとって何色に近いかを調査するもので、「依頼・説明方式」「配布方式」「電子メールによる配布」の3つの方法にて行った。
回答方法は、例えば好奇心など感情を表す単語に対して、その感情にふさわしい色12色の中から選んでもらった(参考資料1 評定用紙 参照)(選択回答形式)。
また配布した評定用紙の上には次のような教示文を提示した。
「感情と色に対してのアンケートです。下記左の単語の意味を12色(赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、黒、白、灰色、桃色、茶色、レインボーカラー)にたとえると何色に近いでしょうか。あなたが最も近いと思われる色に「○」をつけてください) 単語の意味が分からない場合は添付資料意味一覧を参考にしてください」。そして用意された課題は、50のそれぞれの感情に対して色彩12色の中から一色を選んでもらい終了した。

結果
評定用紙(参考資料1)より記録用紙感情チャートに則る50の感情から得られた53名の回答を各項目に分け、数値結果を(別紙表1)に集計した。集計したデータは次のような手続で整理した。
参考資料1評定用紙のから得られた数値結果とアンケート集計表をもとに、(別紙表1)平均値を出し感情とイメージの数値が多い順に記入し、10%以上回答数値、あるいは上位4位で示された色を各50の感情を色彩とイメージの集計表、別紙表2にまとめ、グラフデータ別紙用紙図1~図50のグラフと図1-1~図1-50を円グラフに個別転記した。また50の感情を調査した表2の集計をもとに、上位数値で得たデータを「感情と色」、「感情と周波数」に整理しその結果は下記の通りであった。さらにその集計を図51~59にまとめた。
    
50の感情によるすべての集計結果                        
Ⅰ意思的感情条件

「好奇心」オレンジ30%16人、黄色28%15人、赤13%7人、虹色13%7人、
「探究心」緑21%11人、青19%10人、紫17%9人、
「希望」黄色32%17人、虹色30%16人、オレンジ11%6人、緑11%6人、
「期待」黄色32%17人、オレンジ28%15人、虹色13%7人、青9%    5人、
「意欲」赤51%27人、オレンジ23%12人、青11%6人、緑9%5人、
「信念」青28% 10人、赤19%7人、黒13%7人、白13%4人、
「義務」黒25%13人、青23%    12人、    赤13%    7人、紫11%6人、
「高揚」赤57%30人、オレンジ21%11人、黄色11%    6人、
「戦い」赤72%38人、黒17%    9人、

Ⅱ肯定的感情A)一般的

「喜び」赤23%12人、オレンジ23%12人、桃色21%    11人、虹色13%7人、
「楽しみ」オレンジ40%21人、黄色    21%11人、桃色17%    9人、虹色9%人「快」    黄色23%12人、青19%10人、桃色、    19%10人、
「充実」黄色19%17人、オレンジ15%15人、虹色15%7人、青13%    5人、    
「自由」白40%21人、    青26%    14人、    緑11%    6人、
「安心」緑23%12人、桃色19%10人、青15%8白13%7人、
「おかしさ」黄色36%    19人、オレンジ21%11人、赤8%4人、緑8%4人紫6%4人
                                
Ⅱ肯定的感情B)社会的
                        
「連帯感」緑32%17人、青11%6人、紫9%5人、
「愛情」桃色58%31人、赤25%13人、                    
「保護」緑32%17人、白15%    8人、桃色13%7人、オレンジ    11%6人、    
「優しさ」桃色34%18人、緑25%13人、オレンジ15%8人、黄色9%5人、    
「安全」緑34%18人、白30%    16人、    青21%    11人、
「解放」白28%15人、青26%    14人、    黄色13%7人、緑9%5人、
「存在」黒26%16人、赤17%    9人、白13%6人、青9%5人、

Ⅱ肯定的感情C)優越的    
                            
「優越感」赤32%17人、紫28%15人、緑9%    5人、白8%4人、        
「自信」赤42%22人、青19%    10人、    オレンジ9%5人、白9%5人、
「自尊心」黄色19%10人、紫17%9人、赤15%8人、オレンジ9%5人、青9%5黒9%5人、白9%5人、
「勝利」赤66%35人、緑9%5人、白9%5人、青8%4人、
「所有」緑23%12人、青13%    7人、紫13%7人、黒    11%6人、
「支配」黒53%28人、赤17%    9人、紫9%5人、灰色    9%5人    、

Ⅲ肯定的感情A)一般的

「恐怖」黒64%34人、灰色17%9人、紫8%4人、
「不安」灰色51%27人、黒25%13人、青8%4人、
「当惑」灰色60%32人、紫11%6人、黒11%6人、茶色9%5人、
「空虚」灰色36%19人、黒32%17人、茶色11%6人、
「不快」灰色43%23人、黒19%10人、紫13%7人、
「悲哀」灰色36%19人、青21%11人、紫17%9人、
「失望」黒45%24人、灰色40%21人、青8%4人、

Ⅲ肯定的感情B)社会的

「孤独」黒42%22人、灰色32%17人、紫9%5人、
「嫌悪黒」51%27人、灰色23%12人、紫9%5人、
「排除」灰色40%21人、黒21%11紫人、13%7人、
「怒り」赤45%24人、オレンジ25%13人、黒11%6人、
「嫉妬」赤45%14人、紫26%13人、黒25%9人、
「閉鎖」黒47%25人、灰色13%7人、赤9%5茶色9%5人、
「逃避」灰色32%17人、白25%13人、紫11%6人、

Ⅲ否定的感情C)劣等的            
                    
「劣等」灰色25%13人、茶色19%10人、白13%7人、紫11%6人、黒11%6人、
「不信」灰色51%27人、黒23%12人、青8%4人、紫8%4人、
「自虐」黒34%18人、灰色32%17人、茶色9%5人、黄色8%4人、
「敗北」黒34%18人、灰色32%17人、白15%8人、青9%5人、
「軽蔑」灰色36%19人、紫17%9人、黄色13%7人、黒13%7人、
「拘束」黒36%19人、灰色26%14人、赤9%5人、紫9%5人、
「恥辱」赤21%11人、黒21%11人、紫13%7人、灰色13%7人、桃色9%5人、

上記数値を感情分類に分け、色分けを呈した図51~図57。

図51 Ⅰ意志的感情

①「好奇心」 長波長オレンジ、中波長黄色、長波長赤、スペクトル虹色
②「探究心」中波長緑、短波長青、短波長紫、
③「希望」中波長黄色、スペクトル虹色、長波長オレンジ、中波長緑、
④「期待」長波長黄色、長波長オレンジ、スペクトル虹色、短波長青、    
⑤「意欲」長波長赤、長波長オレンジ、短波長青、中波長緑、
⑥「信念」短波長青、長波長赤、短中長波減法三原色黒、短中長波加法三原色白、
⑦「義務」短中長波減法三原色黒、短波長青、長波長赤、短波長紫、
⑧「高揚」長波長赤、長波長オレンジ、中波長黄色、
⑨「戦い」長波長赤、長波長黒、

Ⅱ肯定的感情A)一般的 図52

①「喜び」長波長赤、長波長オレンジ、短波長波長域混合桃色、スペクトル虹色、
②「楽しみ」長波長オレンジ、中波長黄色、短波長波長域混合桃色、スペクトル虹色、
③「快」中波長黄色、短波長青、短波長波長域混合桃色、長波長オレンジ
④「充実」中短波黄色、長波長オレンジ、スペクトル虹色、短中長波減法三原色青、
⑤「自由」短中長波加法三原色白、短波長青、中波長緑、
⑥「安心」中波長緑、短波長波長域混合桃色、短波長青、短中長波加法三原色白、
⑦「おかしさ」中短波黄色、長波長オレンジ、長波長赤、短波長緑、短波長紫、

Ⅱ肯定的感情 B)社会的 図53

①「連帯感」中波長緑、短波長青、短波長紫、
②「愛情」短中長波減法三原色桃色、長波長赤、
③「保護」中波長緑、短中長波加法三原色白、短中長波減法三原色桃色、長波長オレンジ、
④「優しさ」短中長波減法三原色桃色、中波長緑、長波長オレンジ、中波長黄色、
⑤「安全」中波長緑、短中長波加法三原色白、短波長青、
⑥「解放」短中長波加法三原色白、短波長青、中波長黄色、中波長緑。
⑦「存在」短中長波減法三原色黒、長波長赤、短中長波加法三原色白、短波長青、

Ⅱ肯定的感情 C)優越的 図54

①「優越感」長波長赤、短波長紫、中波長短中長波加法三原色白、
②「自信」長波長赤、短波長青、長波長オレンジ、短中長波加法三原色白、
③「自尊心」中波長黄色、短波長紫、長波長赤、長波長オレンジ、短波長青、短中長波減法三原色黒、短中長波加法三原色白、
④「勝利」長波長赤、中波長緑、短中長波加法三原色白、短波長青、
⑤「所有」中波長緑、短波長青、短波長紫、短中長波減法三原色黒、
⑥「支配」短中長波減法三原色黒、長波長赤、短波長紫、短中長波減法三原色灰色、

Ⅲ否定的感情 A)一般的 図55

①「恐怖」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短波長紫、
②「不安」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色黒、短波長青、
③「当惑」短中長波減法三原色灰色、短波長紫、短中長波減法三原色黒、短波長茶色、
④「空虚」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色黒、短波長茶色、
⑤「不快」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色黒、短波長紫、
⑥「悲哀」短中長波減法三原色灰色、短波長青、短波長紫、
⑦「失望」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短波長青、

Ⅲ否定的感情 B)社会的 図56

①「孤独」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短波長紫、
②「嫌悪」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短波長紫、
③「排除」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色黒、短波長紫、
④「怒り」長波長赤、長波長オレンジ、短中長波減法三原色黒、
⑤「嫉妬」長波長赤、短波長紫、短中長波減法三原色黒、
⑥「閉鎖」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、長波長赤、短中長波減法三原色茶色、
⑦「逃避」短中長波減法三原色灰色、短中長波加法三原色白、短波長紫、

Ⅲ否定的感情 C)劣等的 図57

①「劣等」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色茶色、短中長波加法三原色白、短波長紫、短中長波減法三原色黒
②「不信」短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色黒、短波長青、短波長紫
③「自虐」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色茶色、中波長黄色、
④「敗北」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、短中長波加法三原色白、短波長青
⑤「軽蔑」短中長波減法三原色灰色、短波長紫、中波長黄色、短中長波減法三原色黒、
⑥「拘束」短中長波減法三原色黒、短中長波減法三原色灰色、長波長赤、短波長紫
⑦「恥辱」長波長赤、短中長波減法三原色黒、短波長紫、短中長波減法三原色灰色、短中長波減法三原色桃色、

次に表2を元に波長、色彩別、及び感情別にカテゴリーを分け、集計結果がもっとも多かった数値(1位)を図58に、次に多かった数値(2位)図59に表した。

色と感情図58 感情色順位1位

図59 感情色順位2

58において長波長の赤色での上位1位では、意欲、高揚、戦い、優越的、自信、勝利、怒り、嫉妬、恥辱の9つ。上位2位では信念、愛情、存在、支配4つオレンジ1位では、好奇心、喜び、楽しみ3つ、2位は期待、意欲、高揚、喜び、充実、怒りの6つ中波長、黄色上位1位は、希望、期待、快、充実、おかしさ、自尊心の6つ2位では好奇心、楽しみの2つ緑の1位、探究心、安心、連帯感、保護、安全、所有の6つ,2位では優しさ、勝利の2つ短波長青は一位信念が1つ、2位図59では探究心、義務、快、自由、連帯感、解放、自信、所有、失望9つ続いて「紫」短波長での1位で示されたものはなく、2位では、優越感、所有、自尊心、当感、空虚、嫉妬、軽蔑、恥辱の8つであった。

続いて混合色の三原色黒での上位1位で示された感情では「義務、存在、支配、恐怖、失望、孤独、嫌悪、閉塞、自虐、敗北、束縛」11つ白では「自由、解放、悲哀」3つ、灰色「排除、逃避」2つ桃色「愛情、優しさ」2つ茶色「不安、当感、空嘘、不快、劣等感、不信、軽蔑」7

2位での三原色黒「戦い、排除、不信、不安、当感、不快」6つ、白「保護、安全、勝利、逃避」4つ、灰色「孤独、嫌悪、閉鎖」3つ、桃色「喜び、快、安心、おかしさ」4つ、茶色「恐怖、失望、自虐、敗北、束縛、劣等」6つスペクトルは希望、充実の2つという結果であった。

考察 

色、色彩知覚は、ヤング=ヘルムホルツの三色説に基づく赤色を処理する錐体細胞・緑色を処理する錐体細胞・青色を処理する錐体細胞が可視光線を吸収する比率によって「認知する色彩」が変化すると述べられている。色彩情報の効果による50の感情の題材を用い、心と体に関与する脳が処理する機能と色彩による波動エネルギーに関与される有機的干渉について検討した。

まず色と感情の順位において赤では意欲、高揚、戦い~優越的、他(図58を参照)など人間の感情の喜怒哀楽の基盤となるような感情的意味が並ぶ、黄色では希望、期待などの“希望的観測”期待予測の願望がこもった感情があらわれた。一方黒などは、義務、支配、失望など、悲観的感情が選ばれる傾向が見られた。色彩による感情意味には脳が経験した学習により再現される様相が感じられた。

次に図5859の色と感情、周波数別に分けた50の感情を検討すると、赤~黄色の長波長では、人間の感情の喜怒哀楽が明確な感情の有り様がうかがえ、身体的には交感神経系の高まりが感じられた。緑、黄色の中波長では、精神的にかかわる感情が連なり、比較的安定した温和な感情が伺え、短波長では義務、連帯感、自由、解放という肯定的感情の形容詞が主に表れた。また「三原色を加えた加法混色、減法混色では、短中長波加法三原色、白桃色感情以外はネガティブな感情、否定的感情が多くみられた。スペクトルにおいては希望、充実などポジィブな感情が結果として表われた。

明るい光(振幅が大きい光)ほど精神的エネルギーが高く、暗い光(振幅が小さい光)ほどエネルギーが低い傾向が見られ、可視光線(360nm-400nm, 760nm-830nm)の波長(波動)によって知覚される色彩(*注1色調)の明確な感情エネルギーの差異がみられた。

ヤングによると光は波動であり色は波長に依存する。目の網膜の感覚では、赤、黄色、青に限定された振動がおこることで波長が約700nm, 550nm,440nmに反応する3種類の細胞があり、視覚細胞がその波を検出し脳を興奮させ、波長により、どのような光が眼に到達したかを認識させるとある。網膜中の神経には(感受線条)粒子が存在し、その粒子は幾種類も既存する。そして特定の粒子が振動することによって、どのような光が眼に到達したかを認識できると考えられている。 また物理学者によれば「原子は極小の真空のなかで一つの渦となり回転し、物体と物体との違いは振動率の違いである。」「音は低い波動が高くなると電気や熱となり、振動より高い領域に入ると色彩の波動が生じると存意されている。」など色と波動は密接関係であり各色の組み合わせ、つまり色の混合色、色調により、各色の振動が同調し混同色として赤、黄色、青の混同色が与える効果と同じ効果を与えるという説もある。 光の波動は、色覚を共振という物理的現象を執り成すことで、多数の振動によって色を感じる神経の感受線条に共振するという立論に基づけると、波長を含むスペクトルの色彩についてはすべての色の混合光として各色と同じ効果が得られるという実相が推し量れる。 

次に波長と色調の明確な感情エネルギーの関係を察するに、色には同情が加わり象徴的な意味を持ち、色彩はさまざまな連想を持つ、図58での結果では白は「解放」「自由」「悲哀」という感情があらわれた。自由という心像では自らの経験では自由帳などの「真っ白なノート」が思い浮かび、「解放」と「自由」は共通性がみられた。また悲哀では(類語辞典による)寂しさ、孤独の意味がある。寂しい、孤独とは「他の人々との接触・関係・連絡がない状態を一般に指し」何もないという意味合いもあり、この3つの形容詞には深く意味的な記憶に関連性あると伺える。赤は「情熱、危険」なイメージ、緑は「安全」「安心」など各感情の類似がみられた。これらは、意図的に学習している情報のみでなく、偶発学習という記憶の保持量と情報処理の深さ、つまり「形態的処理、音韻的処理、意味的処理、意味的認知処理」にくわえ、言語による感情が加わり、旧脳とよばれる大脳辺縁系領域が関与する情動中枢、海馬、扁桃核などが記憶と情動を支配し、人の喜怒哀楽を再現する器官偏桃体刺激が(偏桃体には、味覚、臭覚、聴覚、視覚、体性感覚などあらゆる五感に関与する)、嗅球や脳幹より直接視床を介し大脳皮質内で処理され、五感情報を得るとともに光と音の波長、波動を感じ記憶、経験に従属された(*注2)学習の理論の関与などが、人間の有機的意識下による接触と色彩が持つ波動エネルギーが心に働きかけるという特質が窺われる。つまり色彩と感情は人の心と体の有機的な干渉により(波動、波長)感情の共通性を媒介とした関係や語彙能力、学習理論の個人認知が加わり、さまざまな学習記憶により追認され波動エネルギーが身体治療の重要な因子になると考えられる。

付記

五感といえば味覚、聴覚、視覚、触覚、臭覚すべて感情につながるものである。人は時おり強い感情に精神と肉体を支配されていることがある。精神と肉体といえば、それらが密接に結合していると唱えたデカルトの二元論は有名である。これは「物と心」を二つに分けた物心二元論つまり体と心を全く別のものとみることを主として近代医学を発展させた。しかし近年量子力学が発展し、素粒子は、粒子の性質と波動の性質両方の特性を持ち合せていることが分かった。このように波動性と粒子性について着目すれば「光」は「波」であり、「電子」は「粒子」エネルギーはあらゆる素粒子、あらゆる原子、あらゆる物が作られている。つまり全て波動である事実と心と体、精神と肉体の一体性理論スピノザの身心平行論が成立するのではないだろうか。

波動を用いた身体と心のケアは、素粒子や原子、分子の集合体として肉体を粒子的に捉え、波動的性質を駆使したケア(感情、精神、肉体)として、「五感」を通じ、「脳」=「心」=「身体」人間の意識の振動を介在し、すべての固体を貫き身体に影響するだろう。また光、振動、波動の治療は身体と心のケアとなり、光と色彩(色調)は、一連の振動器官を感じ、神経ループを通じ下垂体、松果体に刺激を与える他、色調は側頭葉を刺激し、記憶や情動、精神、気、精神のコントロールによる療法として期待できるのではないだろうか。色の世界は波長がもつ普遍的作用と人それぞれの個人的イメージ体験が混同したダイナミックで未知的な領域である。光、色彩(色調)は可視光線の波動数の違いで身体の弛緩と緊張の他、感情や自律神経系はもちろん多様な影響を与えているのだろう。また人間の脳は親や友人、メディアといった社会環境から様々な情報、感覚を取り込み、その情報をベースに、それぞれ自らの世界観を生みだすように出来ているのかも知れない。しかしこの感覚を人は分子レベルでみることはない、この計りしれない未知なる世界を今後とも臨床研究し続けたいと感じている。

最後になりましたが、この研究を遂行するにあたり、アンケート調査にご協力してくださった方々に感謝の意を表します。

*注1) 色調 色の配合、色合い
*注2) 学習の理論
連合説(S-R理論)外観の刺激(S:stimulus)と反応(R:response)
認知説(S-S理論)外界の刺激全体に対する任地の変化が学習理論
連合説 条件反射説・・・パブロフの条件付け
古典的条件付け(レスポンデント条件付け)。
スキナーの「オペラント条件付け(道具的条件付け)
試行錯誤説・・・ソーンダーク
場の理論・・・レヴィン
行動は人格と環境の相互作用によって決定される。行動の基本原則
B=f(P・E) B:行動(behavior) P:人格(personality) E:環境(environment)
行動は人格と環境の関係に関与する学習全体論
外発的動機づけ及び内発的動機づけ
外発的動機づけ…行動それ自体と関係ない外部の事柄が動機づけとなる。賞罰・競争
内発的動機づけ…学習活動それ自体によって動機づけ
感性動機(興味・好奇心・向上心・達成感)・好奇動機・操作動機・認知動機
生理的動機づけ及び社会的動機づけ
生理的動機づけ…飢え、渇き、睡眠、苦痛の排除
社会的動機づけ…社会生活を通して獲得
達成動機>成功する動機、困難を乗り越えて仕事を成し遂げようとする動機。
親和動機>社会生活を営む上で愛情のこもった友好的な関係を保ち接する動機となるもの
その他
 学習曲線…学習進行過程,途中の中だるみをプラトー(高原現象)
学習転移 正の転移…過去の経験や学習が後続の学習に対して促進的に作用する
 負の転移…過去の経験や学習が後続の学習に対して妨害的に作用する
総文字数4135
 
<参考文献>
野村 順一 2005.7 色の秘密 文春文庫
大山 正 2004.5 色彩心理学に入門 中公新書
近江源太郎 2009.12よい色の科学 なぜその色に決めたのか 日本規格協会
篠原 彰一 1998.5 学習心理学への招待─学習・記憶のしくみを探る サイエンス社
中島義明・安藤清志・子安増生・坂野雄二・繁桝算男・立花政夫・箱田裕司(編) 1999心理学辞典 CD-ROM版有斐閣
(色色雑学)http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/part2/02.html 2013年3月アクセス
「キッズサイエンスティスト」http://kids.kek.jp/greet/index.html 2013年3月アクセス
色の不思議と心理 http://www1.ocn.ne.jp/~siesta/color-page1.htm 2013年3月アクセス
心身条件反射療法テキスト(2012.04.1-2)

マスター認定者論文に戻る

このページのTOPへ