その他の参考コラム
痛みのシステム思考
患者様は「痛み」はどこからきているのだろう?ということについて、強い関心を持っています。
「原因があるから結果として症状がおこる」
これは痛みの改善のためにとても大切です。
痛みを早く改善させるために、私たち施術者もこのテーマについて長年にわたって追究し検証してきました。
関係性で考える原因と結果
通常医療ではレントゲンやMRIなどの検査を行い、変形や左右不対称な位置関係を腰痛の原因と判断する傾向があります。
構造重視型の手技療法では、画像診断や姿勢などの検査と触診によって構造的位置関係などを判断し、異常があれば腰痛の原因と判断します。
機能重視型の手技療法では、筋肉の機能を確認し、異常部位を腰痛の原因と判断します。
記憶から見た痛みの発生源
末梢(患部)に傷害や炎症がある場合、警告信号として知覚神経、脊髄神経を経由し、脳で「痛み」として感じます。
通常、傷害部位の炎症などが修復されれば、それに伴って痛みも修復します。
しかし「痛み信号」にともなう神経回路が、「誤作動」として脊髄や脳に記憶化されている場合、その苦痛は慢性化します。
「開放系」で考える健康
人間は生態系の一つのシステムです。それらのシステムは、次の3つに分類されます。
- 開放系(開いた系、open system)
- 閉鎖系(閉じた系、closed system)
- 孤立系 (isolated system)
誤作動の学習記憶と適応力の強化
- 進化論を唱えたダーウィンは、「生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、最も知的なものでもない。最も変化に適応できる種が生き残るのだ。」と述べています。
- 時代の変化の中で、『適応力』は生きていく上での永遠のテーマです。人間として生きている以上は、環境の変化に対する『適応力』は必須の条件です。
- 環境の変化、時の変化、あるいは成長のための変化によってもストレス(情報刺激)を受けます