30年続くゴルフイップス

 
報告者:白星 朋之(瑞穂の森治療院

2018.3.13

【患者】 男性、60代 薬剤師
【ゴルフ歴】 34年
【症状】 30年前にアプローチのミスからイップスを発症。アプローチ時に体が重くなる感じがして通常のショットができない。

【施術】 1回目の施術では、上手くアプローチできない自分に対しての「軽蔑」で陽性反応、また意味記憶(長い間続く症状だから治らない)で陽性反応。

2回目の施術で前回からの経過を確認すると、練習場でいつもなら始めはミスショットから始まるがそれが出なかったとのこと。施術では五感の視覚「ライバル二人の顔」で陽性反応、またその二人からまたミスをすると思われて見られているという視線も影響していた。さらにいつも自分が一番でいないといけないという信念でも陽性反応が出た。最後にエピソード記憶(イップスの原因になったミスショット)の調整をした。

3回目で経過を聞くとライバルとではなく知らない人とプレーしたらほとんどイップスが出なかった。その後ライバルとプレーしたらいつもの半分にまでイップスの症状が減り、効果を実感できたとのこと。施術は五感・身体感覚の「姿勢」で反応(イップスが出る時は右肩が下がる)、感情の「不信」(またミスをしてしまうかもしれない)「劣等感」(ライバルが自分よりアプローチが上手い)、意味記憶(失敗した2倍成功しないと克服できない?)を調整した。完全にイップスが出なくなるまで通うという本人に意思により、今後も引き続き施術を行い経過を観察する。

【まとめ】 1回目治療のポイントは2人のライバルの存在で、いつもイップス次第で2人に勝てるかどうかが決まる。アプローチの際に2人からイップスが出ると期待されているような気がすること、またその視線によって思い通りのショットが打てなくなっていた。さらににイップスが起きたときのエピソード記憶を調整することでかなりの改善が見られた。