機能性発声障害 ジストニア

 
症例テーマ:
●機能性発声障害 ジストニア
 
報告者情報:
氏名:倉持怜史
開業歴:10年
PCRT歴:4年
施術院名:接骨院くら
初診年月日:2022年1月20日
報告期日2022年8月18日
 
症例要約:
 

結果判断:
完治 or 未完治
完治
治療期間: 2022年1月20日〜2022年6月18日
通院回数: 13回
一回の治療期間 30分以内
治療経過の良し悪し: 一度、症状がぶり返したが経過良好
数回の施術で症状の程度3/10に改善し、比較的スムーズに改善した症例

 
治療回数毎のスケール表
 
  初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 8回目 9回目 10回目 11回目 12回目 13回目
症状の程度(イップス全体) 10 5 4 3 3 2 2 2 2 4 2 1 1
症状に対する予期不安 10 9 5 3 3 3 3 3 2 5 3 2 2
CGI-I(初回と比較した改善の程度)   3 2 2 2 2 2 2 2 3 2 2 2
CGI-S(初回のイップスの症状の程度) 6 ←初回時のみ入力

 
はじめに:
病院(耳鼻咽喉科)で機能性発声障害と診断を受けている患者です。
 
当初初診の6ヶ月前から症状が出始め、病院ではこれといった治療がなく、「話すときには深呼吸してからゆっくり話して下さい」と言われたがいっこうに改善せず。
当院のホームページをみて来院した。医療事務の仕事をされていて患者との受付対応ができないため、裏方のパソコン業務中心の仕事に変えてもらっているとのこと。
完治までの期間はそれなりにかかったが治療当初から比較的スムーズに改善した症例を報告する。
 
患者の愁訴:

  • 声が詰まる 声が出にくい
  • 仕事(医療事務)で患者と会話で何度も聞き返される、大きな声が出ないを改善したい
  • 自宅にいるときは比較的声が出しやすい
  • 受付での対応で声が出なくなる
  • 特に「お待たせ致しました」が言えない

 
患者情報:

  • 22歳 女性
  • 仕事:医療事務員
  • 個人病院だが人気のある病院で多い時で300名以上来院されいつも忙しく業務しているとのこと

 
発症からの経緯:
 
当初初診の6ヶ月前から症状が出始め、病院ではこれといった治療がなく、「話すときには深呼吸してからゆっくり話して下さい」と言われたが改善せず。
初診の際には日常生活での会話も支障が出る程で問診でのやりとりも耳をすませて聴取した。
 

 
初回〜通院施術回数毎の記録
 
初回:R4、1月20日
 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 10/10
予期不安 10/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度)  
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ  

 
●EB検査
 
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ  
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ 喉頭をふれる  

 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
初診ではあったが直感で認知調整法ができると判断し施術説明を出来るだけ丁寧に説明し受けて頂いた。
 
補足説明:
「反応言語」とは、PCRT認知調整法の検査で用いる辺縁系領域に関連する言語チャートからPRT(生体反応検査法)によって陽性反応が示された言語である。臨床では「キーワード」と呼ぶことが多い。
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ
喉頭
期待 仕事仲間(先輩)に対して
※開示はしないで調整
陰性化
同上 犠牲心 同上 陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ  
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ 喉頭をふれる  

※初診施術後の考察
初診からPCRT認知調整法で施術した
患者の反応もまずまず良かったが、患者の心の準備はどうだったかと不安と反省が残る
 

 
2回目:約1ヶ月後の来院 R4、2月19日
 
患者コメント(愁訴):

  • 症状は改善してきておりNRS10→5
  • PCRT認知調整法で今まで改善しなかった症状に変化があったことに驚きの様子

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 5/10
予期不安 9/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 3/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ 喉頭をふれる  

 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ
喉頭
羞恥心 仕事で患者を呼ぶ際にうまく呼べずに恥ずかしい思いをした 陰性化
同上 同上 さらにで反応→理想の医療事務院とは→スムーズに作業をこなし、そつなく対応できる 陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ 喉頭をふれる  

※2回目施術後の考察
前回から1ヶ月後の来院。施術頻度の説明 誤作動信号をくり返し再学習させていくことが大切であると丁寧に説明させて頂いた
 

 
3回目:5日後来院 R4、2月24日
 
患者コメント(愁訴):

  • 前回よりも声のつまりが改善
  • 月曜日の仕事で患者を呼ぶことが出来た

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 4/10
予期不安 5/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ お待たせしましたと発声 喉頭  

 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ
喉頭
自省心 仕事でお会計の際にスムーズにこなせない自分に対して 陰性化
同上 劣等 仕事のスピードが遅い 陰性化
同上 同上 医療事務としての知識が乏しい 陰性化
同上 同上 患者との言葉遣い、コミュニケーション
→劣等が出る前提として誰かと無意識に比べたりしていることがあるが・・・影響を受けている人は?
→職場の先輩
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ お待たせしましたと発声  

※3回目施術後の考察
施術前に出にくかった「お待たせ致しました」が目安検査の再評価結果での発声で出やすくなり喜んで帰宅された
 

 
4回目:7日後来院 R4、3月3日
 
患者コメント(愁訴):

  • 患者の名前を呼べる
  • お待たせしました」と発声出来るようになった
  • 長く話していると途中でつまる、声が出にくくなる

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 3/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ お待たせしましたと発声 喉頭  

 
ハード面調整法:
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ
喉頭
忠誠心 患者と話している時 陰性化
同上 探究心 先輩に聞いたことは一度で覚えるべき 陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者を呼ぶイメージ お待たせしましたと発声  

 

 
5回目:9日後来院 R4、3月12日
 
患者コメント(愁訴):

  • お会計で患者と長く話しているときにつまる

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 3/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 喉頭  

 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ
喉頭
団結心 娘として家族との心の動き
※開示しないで調整
陰性化
同上 期待
自尊心
仕事で自分自身に対する期待
・人の顔色をうかがい仕事している自分がいる→完璧に仕事をこなしたい
→その理由は?
→怒られたくない、認められたい
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 喉頭  

 

 
6回目:12日後来院 R4、3月24日
 
患者コメント(愁訴):

  • 日常生活ではほぼ支障なし
  • 長く話し続けているとつまる、出しにくい

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 2/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯  

 
ハード面調整法:
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ
声帯
犠牲心 仕事の人間関係で 陰性化
同上 逃避 仕事 ※内容は開示せず
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯  

 

 
7回目:6日後来院 R4、3月30日
 
患者コメント(愁訴):

  • 前回よりも良い
  • 長く話している時も出る時が増えてきた

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 2/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯  

 
ハード面調整法:
●今回はハード面調整なし
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯
成長 医療事務院として
患者の主観で50%(理想の成長を100とすると)
理想の事務員とは?
→内容は開示せずに調整
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ  

 

 
8回目:10日後来院 R4、4月9日
 
患者コメント(愁訴):

  • 前回施術後から良い
  • 喉のつまりがとれた感じ
  • 声のトーンが低い、張り、力強さを改善したい

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 2/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯  

 
ハード面調整法:
●ハード面調整なし
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯
警戒心 人と話をしている時
→緊張する
→変な人と思われていないかと不安
→会話の中で出来る人と思われたい出来る人とはどんな人?
→誰とでも話せて、社交性のある人
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ  

※8回目までの施術の考察
医療事務としての理想があり、こうあるべき、こうしなければならないなどの信念が強い印象を受ける。それが良くも悪くも誤作動信号となり発声障害となっている。
前提として社交性があり、誰とでもコミュニケーションをとれる人に理想、憧れがあり自分にはないものととの劣等を感じる。
理想、憧れはもちろん良いことだが、人それぞれ良い所がありあなたにしかない、あなたの素敵なところがあると話をさせて頂いた。
人には得意、不得意なことがあり当然。そのことをどう捉えるかが大切。
 

 
9回目:14日後来院 R4、4月23日
 
患者コメント(愁訴):

  • 日常生活、仕事と安定して声が出やすい
  • 花粉症なのか、目、鼻、喉がイガイガする

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 2/10
予期不安 2/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯  

 
ハード面調整法:
●ハード面調整なし
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ 声帯
安心・安定 仕事での安心・安定80%
→失敗することの不安
→失敗することの何が不安ですか?
→上司に怒られること
陰性化

※仕事中、動揺せずに安定して業務できるようになってきたとのこと
失敗することに不安があり、上司に怒られたくない自分がいるとのこと
子供のころから争いごと、もめ事が苦手ともおっしゃっていた
 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ  

 

 
10回目:14日後来院 R4、5月7日
 
患者コメント(愁訴):

  • 日常生活、仕事と発声障害なし
  • GW中に友達と話している時に声がつまった

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 4/10
予期不安 5/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 3/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):受付で患者と長く話しているときイメージ  
症状イメージ(情報系):友人と会話中に声がつまった時のイメージ 声帯  

 
ハード面調整法:
●ハード面調整なし
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
症状イメージ(情報系):友人と会話中に声がつまった時のイメージ 声帯
安心・安定 友人と会話している時に声がつまることからの 陰性化
同上
視覚情報ー場面
羞恥心 ・飲食店で店員さんとの会話で声が出なくなった時の記憶
・高校時代のクラスでの恥ずかしい経験
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):友人と会話中に声がつまった時のイメージ  

 

 
11回目:12日後来院 R4、5月19日
 
患者コメント(愁訴):

  • 声がかすれなくなった
  • 声のトーン、張り、力強さがもどった
  • 5/18の仕事中に喉がギューっと力が入る感じ

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 2/10
予期不安 3/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):5/18の仕事中に喉がギューっと力が入るイメージ  

 
ハード面調整法:
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
仕事中に喉がギューっと力が入るイメージ
執着心 仕事
※内容は開示せずに調整
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):5/18の仕事中に喉がギューっと力が入るイメージ  

※11回目の施術後の考察
日常生活、仕事中に発声障害がでることはなくなった
予期不安が残る
 

 
12回目:14日後来院 R4、6月2日
 
患者コメント(愁訴):

  • 仕事で忙しくても平常心でできる
  • 声もほぼ問題なし
  • 前回の喉がギューっと力が入る感じもなし
  • 長く話した後に喉が熱くなる感じがする

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 1/10
予期不安 2/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):長く話した後に喉が熱くなる感じがするイメージ  
症状イメージ(情報系):仕事をしている時のイメージ  

 
ハード面調整法:
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
長く話した後に喉が熱くなる感じがするイメージ
自省心 趣味の音楽のことで
コロナ禍であるがイベントにいってもよいものか自粛すべきか、職場に黙っていくべきか・・・と自問自答
陰性化
同上
逃避 コロナ感染症が落ち着かない社会情勢からの逃避
陰性化

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):長く話した後に喉が熱くなる感じがするイメージ  

※12回目の施術後の考察
今回初めて、職場でのイメージ反応が出なかった
それとともに、職場での発声障害も改善、心身ともに良い状態で生活できている様子
 

 
13回目:16日後来院 R4、6月18日
 
患者コメント(愁訴):

  • 声を出す、喉のつまり大丈夫
  • 数日前に風邪をひいた

 
発声障害症状の数値化:
 

症状の程度 1/10
予期不安 2/10
CGI-I(初回と比較した改善の程度) 2/7
CGI-S(初回の発声障害症状の程度) 6/7

 
●PCRT目安検査をEB検査とする
 
  陽性 陰性
症状イメージ(情報系):長く話した後に喉が熱くなる感じがするイメージ  
症状イメージ(情報系):仕事をしている時のイメージ  
喉頭をおさえる  

 
ハード面調整法:
●AMベイシック 意念調整法(声帯)
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
ハード面調整法のみで施術
 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
喉頭をおさえる  

※13回目の施術後の考察
発声でのイメージ、職場での発声、患者とのコミュニケーションイメージ反応せず
それとともに調子も良好
完治
 

 
考察
機能性発声障害。
PCRTが活躍する障害の一つであり、器質的な異常ではなく声を発声するための信号の異常、誤作動信号と捉え施術を進めていく。
PCRT特有の生体反応検査法の反応を信じて、反応を消去法の様に一つ一つ消して誤作動信号を書き換えていく。
臨床で施術している術者と患者は実感できるが施術前後で声が出るようになる。
 
患者の特徴として本人の信念が強固にあり、良くも悪くもその信念(〜ねばならない、〜べき)が誤作動信号となっていることが多かった。
知らず知らずのうちに医療事務としての理想が形成され、あたかもそれが正しい、絶対であるかのように信念形成されていったのではないか。
その理想は無意識的に出来上がり、誰かの影響を受けたり、子供の頃からの教育かもしれないし、TVドラマ、漫画など多岐にわたる。
 
認知調整法をしていくうちにそのような自分に気が付く、客観的に自分を観察出来るようになり、思考パターンも柔軟になるとともに症状も安定していった。
 
誰にでもある心の動きであるが人からどう見られているか? どう思われているか? どう思われたいか? など人からの評価も誤作動信号となっていた。さらに評価を気にしすぎる自分がなんでいると思いますか?と深い質問をし、その信念の出所をPRTの反応を信じて患者と共有し、腑に落ちた際に明らかに声が出るようになったことも印象的だった。
 
脳のしくみ、ネットワークはまだまだ未知の領域で解明できないことが多いが解明できなくて当たり前とも思う。ひとそれぞれの信念、価値観がありそれらが影響し合い感情が揺れ動くから。
一般的なカウンセリングとは異なり、あくまでも患者の身体の反応を指標に施術を進めていく(PRT検査)。患者が普段意識していない事柄が影響していることもよくあり、それを認知し、そこからスムーズに改善することもある。
西洋医学的な施術ラインで改善が滞る方にぜひ受けて頂きたいと切に願う。