書痙

 
報告者情報:
氏名:鶴見茉由
開業歴:4年
PCRT歴:1年
施術院名:接骨院くら
初診年月日:2023年4月14日
報告期日2023年7月22日
 
症例テーマ:
●書痙(字を書いていると前腕が固まる症状、カーブを描くのが難しい)
 
はじめに:

  • ヨガスタジオを経営する社長である
  • コロナが流行る数ヶ月前に2店舗目を出したが、コロナが流行り出し経営が難しくなり店を閉じることになりました。その頃から症状が出始め、半年前に症状が強くなり来院されました。

 
症例要約:
●未完治(施術継続中)
●治療期間:2023年4月14日
●通院回数:8回
●1回の治療時間:45分
●治療経過の良し悪し:良し
 
患者の愁訴:
●字を書いていると前腕が固まる症状
●丸いのが難しい
 
患者の情報:
●48歳 家族構成:夫(フランス人)子供二人
●女性
●職種:ヨガインストラクター、ヨガスタジオ経営者(社長)
●患者の特徴(簡単に):自分に自信がある、おしゃべり、元気、分からないことは嫌、自分が納得しないとダメ、完璧主義者
●発症時期:約3年前から字が書きにくくなり、半年前に症状が強くなる
 
発症からの経緯:

  • 約3年前から字が書きにくくなり、半年前に症状が強くなる

 
 
治療回数毎のスケール表
 

  初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 8回目
症状の程度(イップス全体) 10 10 8 7 10 6 5 5
症状に対する予期不安 10 10 8 7 8 6 5 5
CGI-I(初回と比較した改善の程度)   7 6 5 7 3 2 2
CGI-S(初回のイップスの症状の程度) 7 ←初回時のみ入力

 

 
初回〜通院施術回数毎の記録
 
初回:R5 4月14日
 

  初回
症状の程度 (0〜10) 10/10
予期不安(0〜10) 10/10
CGI-I(改善の程度:1〜7)  
CGI-S(初診時の重症度:1〜7) 7/7

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
基本バランス:頸部伸展 右回旋  
字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
字を書いているイメージ(情報系)+橈骨骨系  

 
ハード面調整法
●AMベイシック 意念調整法(頸椎骨系EB)
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ+橈骨骨系
義務 仕事関係:
※開示していない
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
基本バランス:全て  
字を書いているイメージ(情報系)+橈骨骨系  

 

 
2回目:7日後来院 R5 4月21日
 
患者コメント(愁訴):

  • 特に変化はない
  • 字を書く時あったがやはりギューと固まる

 
症状の数値化:
 

  2回目
症状の程度 (0〜10) 10/10
予期不安(0〜10) 10/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 7/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
基本バランス:頸部伸展  
字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系EB

復讐心 リーダーとして
:自分に納得していない
自分の今の現状に納得していない
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
基本バランス:全て  
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系  

 

 
3回目:7日後来院 R5 4月28日
 
患者コメント(愁訴):

  • 昔からの友人にあって、書痙のことや自分の話をした時に力が抜けて「今なら書けるかも、治るかも」と思った。
  • 昨日は特に最悪だった

 
症状の数値化:
 

  3回目
症状の程度 (0〜10) 8/10
予期不安(0〜10) 8/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 6/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
基本バランス:頸部伸展 右回旋  
字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系EB

利己心 リーダーとして
:レッスン、人事、裏方の仕事などキャパオーバーで自分の健康や家族の仲を守ろうとする心の動き
陰性

・友人と話して「治るかも」と思えた理由は?
→簡潔に言うと「安心感」があった
 
・頻繁に会う人(仕事関連の人)との違いは?
→仕事の悩みなど話せて共感はしてくれるけど、逆に追い込んでいる自分がいることに気づいた。自分だけじゃなくて他の人も同じだから自分もやらなきゃいけないと思っていた。
 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
基本バランス:全て  
字を書いているイメージ(情報系)+前腕伸筋筋肉系EB  

 

 
4回目:10日後来院 R5 5月8日
 
患者コメント(愁訴):

  • 書き始め「いけるかも」と思えるようになったが、途中で「やっぱりだめだ」となってしまう→丸っこいのがダメ、特に数字とか番号書くのが嫌

 
症状の数値化:
 

  4回目
症状の程度 (0〜10) 7/10
予期不安(0〜10) 7/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 5/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
数字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
数字を書いているイメージ(情報系)+第1、5中手骨骨系(タッピング)  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ(情報系)+第1、5中手骨骨系

自省心 4年前
2号店オープン→数ヶ月でコロナ→1年弱で閉店→借金の現状:オープンしなければ良かった
陰性


競争心 妻として
「パリに行っている夫が日本に帰ってきたいと言っている」で反応あり

結婚当初は、日本で一緒に住んでいて日本語も分からないから色々とサポートしてあげた

だけど、日本は合わないからと言って勝手にパリに戻った

しかし、また夫の都合で日本に戻りたいという

→一緒に暮らしたい思いはあるけれど、勝手に行ったくせにまた勝手に戻ってくるな!と納得出来ない自分がいて、葛藤している
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
基本バランス:全て  
数字を書いているイメージ  

・イメージしながらペンを持つ形をした時に、調整前と調整後で明らかな強張りの変化が見られた→患者様との共有ができた
 

 
5回目:7日後来院 R5 5月15日
 
患者コメント(愁訴):

  • 今週は最悪だった
  • 筆記試験があったが、書くの遅いし、枠からはみ出るし、最悪だった
  • 仕事でイライラしたら余計にでた気がする

 
症状の数値化:
 

  5回目
症状の程度 (0〜10) 10/10
予期不安(0〜10) 8/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 7/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
字を書いているイメージ(情報系)+手根骨骨系EB(タッピング)  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ(情報系)+手根骨骨系EB

猜疑心 女性として
・仕事を優先してしまい、自分のこと、家族のことを後回しにしていて、本当にこれで良いのか?と思うところがありました。

自分の事を大切にできていますか?自分のために生きていますか?と問いかけると、自分のために生きたことはないとおっしゃっており、涙を流されていました。
陰性

・誰かのためにではなく、「自分の気持ちを大切にしたい」という本音に気づいた後には明らかに手の強張りが取れ、楽になったことを患者様と共有することが出来ました。
 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
字を書いているイメージ  

 

 
6回目:14日後来院 R5 5月29日
 
患者コメント(愁訴):

  • 前回施術後のいつもより違和感なく書けた
  • 先週、会社で書いた時に戻った

 
症状の数値化:
 

  6回目
症状の程度 (0〜10) 6/10
予期不安(0〜10) 6/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 3/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
会社で書いて戻った時イメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
会社で書いて戻った時イメージ(情報系)+手根骨骨系EB(タッピング)  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
字を書いているイメージ(+手根骨骨系EB

警戒心 仕事関係:
アルバイトの人に色々言われるで反応あり

何を警戒しているのか?
→会社が崩れてしまうのを警戒している
陰性


犠牲心 リーダーとして
・リーダーとして、自分が何でもやるべき、我慢してやるべきで反応あり

その思いが固まった経緯は?
→昔、スタッフに任せた仕事で問題が起きてしまい全て自分が問題に対応しました。
自分で完璧にできたことでその思いが固まった
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
会社で書いて戻った時イメージ  

 

 
7回目:18日後来院 R5 6月16日
 
患者コメント(愁訴):

  • 書ける時と書けない時がある!
  • 違いは?
  • →書けない時:仕事でテンパっている時
  • →かける時:心が穏やかな時

 
症状の数値化:
 

  7回目
症状の程度 (0〜10) 5/10
予期不安(0〜10) 5/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 2/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
仕事でテンパって字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
仕事でテンパって字を書いているイメージ(情報系)+第4指中手骨骨系EB(タッピング)  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
仕事でテンパって字を書いているイメージ+第4中手骨骨系EB
復讐心 自分関係 陰性


執着心 過去:25年前で反応
フランスへファッション関係の勉強をしにいく時で反応あり
→『成功しないと帰れない』ことへのこだわり
両親(特に父)の反対を押し切りフランスへ行った。その時に「成功しないと帰ってくるな」と言われた。その時の、記憶が今も残り強い信念になっていて、自分に課題をかせている。
陰性


同上 他にで反応あり

→『優等生でありたい』ことへのこだわり

小さい頃から優等生で反応あり

良い子良い子で育てられ、優等生でいることで両親はとても褒めてくれて

すごく嬉しかった

優等生でありたいことにこだわる

優等生でないといけない理由は?と問いかけると
両親に認めてもらいたい
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
仕事でテンパって書いているイメージ  

 

 
8回目:14日後来院 R5 6月30日
 
患者コメント(愁訴):

  • 症状レベル10→5
  • 2週間前はすごく書けた!が、仕事関連で問題が発生してその後からおかしい
  • 台帳、お客さんの日付記入など細かい字、カーブなど書きにくい

 
症状の数値化:
 

  8回目
症状の程度 (0〜10) 5/10
予期不安(0〜10) 5/10
CGI-I(改善の程度:1〜7) 2/7
CGI-S(初診時の重症度:1〜7)  

 
●PCRT目安検査
 
  陽性 陰性
仕事で字を書いているイメージ  

 
●EB検査
 身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 陽性 陰性
仕事で字を書いているイメージ(情報系)+右橈骨骨系EB(タッピング)  

 
ハード面調整法
●AMベイシック
 
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
 
情報系EB 身体系EB 反応言語 内容 調整後
仕事で字を書いているイメージ+右橈骨骨系EB
自尊心 女性として(人格的自尊心)

最近問題があって辞めさせたバイトの人が訴えてきたで反応

LINEでの文章、人格を否定する文や侮辱する文が送られてきた
今まで一度も言われたことなかったからすごくショックだった
(人格的自尊心が揺れ動いた)
陰性


忠誠心 立場:その他

毎日、足踏みせずに成長するで反応

今までそれで、上手くいってきた経験がある

・今はそれができていなくて、そんな自分が嫌である
陰性

 
●目安検査の再評価結果:
 
  陽性 陰性
仕事で字を書いているイメージ  

 

 
考察
・誤作動記憶を探索していく中で、「毎日、足踏みせずに成長する」ことを大切にされていて、自分の目標設定のハードルが高く、それが達成できずにいます。常に自分を認めてあげられない、自分に納得できないところが強くありました。
当初はヨガの魅力を伝えたい思いでスタートしたヨガスタジオ経営。
それが、周りから認められたい、評価されたい、経営を安定させたいなどの思いが強くなっていき、本来の目的を見失っていることが誤作動になっていると感じました。
患者さん自身が誤作動記憶に気づき、自分自身と向き合うことが改善の一歩になると思いました。
 
5回目の施術では、施術後に明らかに手の強ばりが取れて、患者さんも改善したことを実感して頂き、PCRT誤作動記憶調整の効果を共有できました。
ジストニアの誤作動信号のスイッチに患者さんが「気付く」ことで、その信号に変化が生まれ、その場で症状が改善する。まさに脳の「信号」「記憶」が症状を作ることを実感しました。
まだ継続中の症例ですので、私も患者さんと向き合い続けたいと思います。