首こりによる不調

 
報告者:吉武 史郎(クローバーカイロプラクティック

2016.1.28

【クライアント】 28歳 女性 休職中
【主訴】 首こりによる不調→めまい
【症状】 自律神経失調症(ふわふわ目眩、動悸、頭痛、胃腸障害、心身症)
【既往歴】 心療内科や脳外科、内科、整形外科などを転々としている
【診断】 MRIにて検査

診断名:頸性神経筋症候群

治療法:体操、アルプラゾラム(安定剤)

【施術】 まず幾つもの症状をカルテに書かれていたので、何に焦点を当てた治療を行いたいですか?と質問をしました。

首こりに焦点を当てた治療を望まれたので首の症状を治療することを始めました。

首こりや頭痛の治療を経て、めまいへの治療になりました。


一回目(11月29日)

頸部体幹軸の検査と屈曲検査陽性

アクティベーター療法を行う

治療後、陰性


二回目(12月6日)

一回目の治療後何かお変わりありましたか?と質問すると、特に変化はないとの事

しかし、頭痛は出ていないとの事でした。

治療後2、3日は頸が痛かったが、その後は痛みが気にならなくなる

しかし、夜テレビを見ていて、気を抜いた時に頸が痛くなると言われていたので、治療後半でそこをイメージしてもらって反応を引き出して治療しました。

【怒り・友人】→ 短大の頃の友人に対して

【優しさ・仕事】→ 患者さんに感謝された時

PCRT前にAMを行う


三回目(12月14日)

頭痛、首の痛みなし

従姉妹のところ(神戸?)に遊びに行っていた

人の多い場所に行き、奇抜な色を見て目眩を感じた。

AM後に、サッカード検査を行い、反応を示した。

【怒り・ライブ会場】→ 密着した感覚


四回目(12月21日)

頭痛ほとんどなかった

首の痛みと連動した肩こりがあると頭が痛かった(今までの頭痛とは違う感覚)

左目が動かしにくい感覚がある

AM後、左目のEBを調整

【失望・友人】何かは聞いてません

【期待・仕事先の人間関係】


五回目(1月9日)

2週間実家に帰っていた

その時は頭痛もなく良かった

けど、福岡に帰ってきたら「どよ~ん」とする

AM後、その「どよ~ん」を調整

【貢献】(価値観)

本家の姉として、妹への貢献度10

治療に来られた前日に腰痛になったが、今朝起きたら腰痛が改善していたとご自身の治癒力が上がっていることを実感されていた。


六回目(1月14日)

体調は全体的に割といいが、めまいを感じる

AM後、以前より左目のEBが反応していたので調整を行う

【忠誠心・祖父】(信念)

姓を守らないといけない

この方は、本家の家系で姓を守らないといけないと子供の頃からお爺ちゃんやご両親に言われていたそうです。

でも、兄弟は妹との二人姉妹だそうで、その妹も先日結婚が決まって嫁に行くそうです。

以前より、家族で本家を守ることは考えなくていいと話し合いをしていたらしいのですが、無意識ではご自身が守りたいという葛藤があったみたいです。

その葛藤を感じていただいて調整を行いました。(涙を流す)

調整後、頭がスッキリするのとめまいも感じないと喜んで帰られました。

【考察】 初診時からカルテに心身症や心療内科への通院の記載があったので、メンタル面への移行がし易かったです。

僕自身がPCRTを導入する時に心がけていることは、なるべく患者へ寄り添うことです。

二回目の時の【怒り・友人】の場合は、「怒り」という言葉にピンときていなかったので、「嫌なこと」と言葉をこちらで変換してお伝えしました。

また、【優しさ・仕事】でもわかられなかったので、職場で優しい気持ちを感じる時はどんな時ですか?

と話を聞いて患者さんの口から出てくるのを待ちました。

二回目以降の治療でも、患者さんのわかる言葉に変換することと、待つという姿勢を保って治療を行いました。

この患者さんへは、僕の中では「待つ」ことを意識したことが信頼関係に繋がって良かったと思いました。

その結果、六回目の治療時の信念への治療に繋がったと思います。