舌の痛み、炎症、しゃべりにくい
症例テーマ:
●舌の痛み、炎症、しゃべりにくい
報告者情報:
●氏名:谷井昌幸
●開業歴:23年
●PCRT歴:1年
●施術院名:谷井治療室
●初診年月日:2023年5月28日
●報告期日:2023年8月16日
症例要約:
結果判断: 完治 or 未完治 |
未完治 施術継続中 |
治療期間: | 2023年5月28日〜2023年8月14日 |
通院回数: | 13回 |
一回の治療期間 | 30分以内 |
治療経過の良し悪し: | 13回の施術で改善経過良好 |
治療回数毎のスケール表
初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 | 11回目 | 12回目 | 13回目 | |||||||
症状の程度(イップス全体) | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 8 | 8 | 7 | 7 | 5 | 3 | 2 | ||||||
症状に対する予期不安 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 8 | 8 | 7 | 7 | 5 | 3 | 2 | ||||||
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 6 | 6 | 5 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | |||||||
CGI-S(初回のイップスの症状の程度) | 7 | ←初回時のみ入力 |
はじめに:
- 舌の右側が歯に当たり擦れて、その部分が炎症を起こして痛みと違和感、しゃべりにくいという症状を訴え2023年5月28日に来院。
来院時は当該部位の歯の治療中で、右下の歯の第2と第1大臼歯が抜歯のため欠損状態で、その前方の第2小臼歯が仮歯(プラスチック製の被せ物)になっている状態。 - 第2小臼歯の仮歯の大きさや形状、材質などが合っていないため舌に当たりやすくなったと患者本人は訴えている。
- この様な状態により、口腔内で起こる変化が予測できないため、歯科では本来の被せ物がつくれない状態で、舌の炎症については塗り薬で対応している状況です。
患者の愁訴:
●舌の右側の痛みと腫れ、しゃべりにくい
患者情報:
- 年齢:70歳
- 性別:女性
- 職業:主婦
- 患者の特徴:舌の痛みと違和感のため常に口腔内のことが気になってしまう
- 発症時期:2023年4月から発症
発症からの経緯:
●既往歴として、5年前に右副鼻腔の悪性リンパ腫の治療を行い、経過は良好で現在は定期的に経過観察している状態
●2023年3月3日に整形外科にてC5~C7に頚椎椎間板ヘルニアの画像を確認
初回〜通院施術回数毎の記録
初回:R5年5月28日
目安検査:
一般的検査(現代医療の検査法)
- 可動域制限:頚部伸展
- 圧痛:右後頚部筋肉群
- 動作痛:頚部伸展時に首から上背部の痛み
- 第12脳神経(舌下神経)テスト…舌で右頬の内側を押した際にEB反応
舌症状の数値化:
症状の程度 | 10/10 |
予期不安 | 10/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 7/7 |
CGI-I(初回の舌症状の程度) | 7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌の運動テスト | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌で右頬を押す動作 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック
ソフト面調整法:PCRT意念調整法
補足説明:
「反応言語」とは、PCRT認知調整法の検査で用いる辺縁系領域に関連する言語チャートからPRT(生体反応検査法)によって陽性反応が示された言語である。臨床では「キーワード」と呼ぶことが多い。
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の右方への運動 | 警戒心 | 意念調整法 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:全て | ○ | |
舌の運動(舌下神経EB) | ○ |
2回目:4日後来院、R5年6月1日
患者コメント(愁訴):
- 前回の施術後、肩こり首こりは軽減を認めるも、舌の症状には変化なし
舌症状の数値化:
症状の程度 | 10/10 |
予期不安 | 10/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 6/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌の右方向への運動(舌下神経) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
頸部伸展 | ○ | |
舌にて右頬の内側を押す動作(舌下神経) | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T2,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の右側への運動 | 警戒心 | 妻としての立場 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:全て | ○ | |
舌運動 | ○ |
3回目:4日後来院 R5年6月5日
患者コメント(愁訴):
- 前回の施術後、首・肩こりは楽になるが、舌の症状は変化なし
舌症状の数値化:
症状の程度 | 10/10 |
予期不安 | 10/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 6/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌の右方向への運動(舌下神経) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の右側への運動 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の右側への運動 | 探究心 | 妻として |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:全て | ○ | |
舌の右方向への運動(舌下神経) | ○ |
4回目:4日後来院 R5年6月9日
患者コメント(愁訴):
- 過去3回の施術で肩こりなどが軽減し、体全体が軽くなるも、舌の症状は変わらない
舌症状の数値化:
症状の程度 | 10/10 |
予期不安 | 10/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 5/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T2,C3,C4)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の右斜め下への延伸 | 復讐心 | 仕事関係 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
右頚部の強い硬結は5割以下に軽減するも、舌の症状はわずかに変化したにとどまる
5回目:7日後来院 R5年6月16日
患者コメント(愁訴):
- 首のコリ感が強かったが、首・肩こりは7〜8割改善する
舌症状の数値化:
症状の程度 | 9/10 |
予期不安 | 9/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 4/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の右斜め下への延伸 | 変化 | 家族関係 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
舌の右斜め下への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
全身のバランスが整い筋肉のコリの軽減や頸部の可動性の増加を感じるも、舌症状の改善は一進一退である
6回目:7日後来院 R5年6月23日
患者コメント(愁訴):
- 舌の症状はわずかな変化にとどまる
舌症状の数値化:
症状の程度 | 9/10 |
予期不安 | 9/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の前方への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(C6)、右菱形筋
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の前方への延伸 | 猜疑心 | 友人関係、リーダーとしての立場 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
舌の前方への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
舌の症状改善はわずかである
7回目:5日後来院 R5年6月29日
患者コメント(愁訴):
- 体調は良いが、舌症状は残る
舌症状の数値化:
症状の程度 | 8/10 |
予期不安 | 8/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の前方への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の前方への延伸 | 警戒心 | 家族関係 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
体調は良好であるが、舌の痛みや違和感は残る
8回目:7日後来院 R5年7月6日
患者コメント(愁訴):
- 舌の症状は大きな変化はなし
舌症状の数値化:
症状の程度 | 8/10 |
予期不安 | 8/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 屈曲 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の前方への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3,右菱形筋)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の前方への延伸 | 重要感 | 家族関係、9年前の引越し、義妹の癌 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
家族関係の中で自分にかかる重圧が、かなりあることを再認識されたようです
9回目:7日後来院 R5年7月13日
患者コメント(愁訴):
- 舌の症状が3割軽減
舌症状の数値化:
症状の程度 | 7/10 |
予期不安 | 7/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌の前方への延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌の前方への延伸 | 猜疑心 | 家族関係、娘としての立場、自分が家のことを回している。弟の面倒を見ている。 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌の前方への延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
舌の炎症が軽減してきたため、塗り薬の使用頻度が減る
10回目:7日後来院 R5年7月20日
患者コメント(愁訴):
- 舌が歯に当たる感覚が軽減してきているので、舌の右側の炎症も沈静化してきており、薬を塗布する頻度が少なくなる
舌症状の数値化:
症状の程度 | 7/10 |
予期不安 | 7/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 3/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌を左斜め下に延伸 | 重要感 | 家族関係 経絡(腎経・膀胱経) |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
今回は、認知調整法に経絡の調整も加え施術を行いました
11回目:7日後来院 R5年7月27日
患者コメント(愁訴):
- 舌の痛みや違和感は5割改善
舌症状の数値化:
症状の程度 | 5/10 |
予期不安 | 5/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 2/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(左肩甲骨上方偏位)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌を左斜め下に延伸 | 猜疑心 | 家族関係 妻としての立場 経絡(脾経・胃経) |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
舌の炎症が消失したので、塗り薬を断薬
11回目:7日後来院 R5年7月27日
患者コメント(愁訴):
- 舌の痛みや違和感は5割改善
舌症状の数値化:
症状の程度 | 5/10 |
予期不安 | 5/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 2/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(左肩甲骨上方偏位)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
舌を左斜め下に延伸 | 猜疑心 | 家族関係 妻としての立場 経絡(脾経・胃経) |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部左右回旋 伸展 | ○ | |
舌を左斜め下に延伸 | ○ |
特記すべきコメント:
舌の炎症が消失したので、塗り薬を断薬
12回目:8日後来院 R5年8月4日
患者コメント(愁訴):
- 右下第2小臼歯に舌が当たっていた感覚はほぼなくなり、炎症も改善された。
舌症状の数値化:
症状の程度 | 3/10 |
予期不安 | 3/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 2/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部右側屈 | ○ | |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | 犠牲心 | 家族関係(病院、歯科医院、当院等、自分の治療費がかさみ家族に犠牲を強いている) |
陰性化 |
舌が歯に擦れるイメージ | エピソード記憶 | エピソード記憶 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ | |
舌が歯に擦れるイメージ | ○ |
特記すべきコメント:
舌の状態が改善されてきたため、欠損していた第一、第二大臼歯の義歯をつくり、現在装着して様子をみている状態です。
13回目:10日後来院 R5年8月14日
患者コメント(愁訴):
- もともとあった舌の違和感は消失。新しくつけた義歯には違和感あり
舌症状の数値化:
症状の程度 | 2/10 |
予期不安 | 2/10 |
CGI-I(初回と比較した改善の程度) | 2/7 |
●PCRT目安検査
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ |
●EB検査
身体系&情報系EB検査部位と刺激・動作 | 陽性 | 陰性 |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ |
ハード面調整法:
- AMベイシック アドバンス(T3,C3)
ソフト面調整法:PCRT認知調整法
情報系EB 身体系EB | 反応言語 | 内容 | 調整後 |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | 猜疑心 | 自分関係 |
陰性化 |
舌が歯に擦れるイメージ | エピソード記憶 | エピソード記憶 |
陰性化 |
●目安検査の再評価結果:
陽性 | 陰性 | |
基本バランス:頚部伸展 | ○ | |
右顎関節(右奥歯噛みしめ) | ○ | |
舌が歯に擦れるイメージ | ○ |
特記すべきコメント:
舌の状態が概ね改善したため、治療のサイクルは終了し、予防やチェックとして1ヶ月以内に来院するようおすすめしました。
考察:
舌の右側が歯に当たる症状に関連してEB検査をしたところ、舌の運動によってEBが誘発されました。これにより第12脳神経の舌下神経の関与が考えられたため、そこに焦点を当て施術を行いました。
舌下神経は延髄から後頭骨を経由して舌の筋肉に至るため、頚椎や後頭骨など構造的な問題も重要であるとともに、PCRTの観点から脳の誤作動記憶との関連も大切な要素であると再認識いたしました。
後でわかったことですが、舌下神経麻痺は舌を延伸(前に出した状態)では、麻痺側に偏り、舌が口の中にあるときは麻痺のない側に偏るということです。
今回のケースに当てはめると、舌の延伸時には舌が左に傾いていたため、舌が口の中にあるときは右に偏っていたものと推測できます。これにより右の歯に舌の右側が当たり炎症を起こしたのではないかと考えられます。(私の知識不足のため舌が口の中にある状態の舌の偏りは確認できていません)
しかし、これらの知識がない状態においても、PCRTにおける脳神経の検査チャートを用いながらEBを検出し、調整することで結果的には症状の改善に導けることも事実であることを理解しました。